花東線の小駅を巡る企画、2駅目は林榮新光です。
【林榮新光】 花蓮から26.1キロ 乗降客数69名(2018年)
林榮新光は今回訪問する駅の中でも特殊要素が満載の駅で、一度訪問してみたいと思っていたところでした。
その特殊要素を挙げてみますと
・花東線唯一の地下駅
・一度廃駅になって復活
・普悠瑪號が停車するのに通過する區間車がある
・民間資本により建設されている
・営業時間が特に短い
それでは早速紹介していきます。
台北から直通の普悠瑪號で現地入り
英語表記はLinrong S.K.
本来ならばX.G.(Xin Guang)またはH.G.(Hsin Guang)となるところですが、S.K.となっているところにこの駅の秘密が隠されています。。
地下トンネルの中にあるホームへ到着。この付近以外花東線は地平か高架なのでインパクトがあります。
階段から振り返り
改札階に上がってきました
改札・出札口付近。元々利用が少ない上コロナの影響で人の気配がありません(有人駅なのでちゃんと中に係員はいます)。
改札を出るとガラス張りの立派なコンコース。利用者わずか数十人の割には立派な施設ですが、さすが新光グループがお金を出しているだけのことはあります。
券売機スペースはありますが未設置
外に出てきました。出入口は南北二箇所に同じ形のものが設置されています。
別の角度から
駅を出ると漂うリゾート施設の雰囲気
徒歩30秒で新光兆豐休閒農場の正門。新光グループが運営するレジャー施設で、ほぼこのために設置された駅です。
一応線路付け替えで廃止になった溪口駅の代替駅とされていますが、2.5kmも離れておりその役目を果たしているとは言い難いものがあります。ただ溪口駅も掘割の中にあり地下駅感がありましたので、その辺は引き継いでいると言えるかもしれません。
振り返って駅全景。地下にあることがよくわかります
駅の片隅にはこんな張り紙がありました
なんと午後5:25で営業終了。完全にレジャー施設の営業時間に合わせており、地域のための駅ではないことがわかります。
さて、ここでこの駅に停車する列車の時刻表を見てみましょう。まずは南行き玉里方面ですが、訪問時はコロナ減便中ということもありわずか3本、終電は13:51です。
(執筆時点では減便がかなり解除され6本に。それでも終電は14:25です)
北行きは4本、17:25が最終で、この電車が出ると同時に駅が閉まります
これらの時間帯以外は區間車であっても通過してしまい、実に割り切ったダイヤと言えます。
それでは駅周辺を散策してみましょう。これはホーム真上を地上から見たところで、完全には塞がれておらず明かり取りのため隙間の多い造りになっています。
さすがに周りには何もなく広々しています
バスもありますが…1日2往復
これは観光路線で実はこれ以外にも普通の路線バスがあるのですが、駅を大きく迂回し林榮の集落を経由する経路になっています。電車を逃してしまった場合はそこまで歩いて脱出しましょう。
駅のそばには国道9号が通っており、それをアンダーパスするトンネルがあります
こちらはレジャー施設の宿泊エリアに直結
駐車場にあった新光グループの看板。英語表記はShin Kongで駅名もこれに合わせたのでS.K.となっているわけです。
国道との交差点
豪快なスイカの露店がありました
ホームへ戻ってきました。次の電車で先に進みます。