前回からの続きです

さて、発車時刻が近くなったのでのりばへ向かいますがこれがよくわかりません。というのも1日2本しか来ないせいか、アプリで表示される場所にもターミナル内にも案内が見当たらないのです。観光案内書に設置された表示器には出ているので来るのは間違いないのですが…。

念の為案内所で確認すると「そうねー、いつも大体あの辺に停まっているわね」と教えていただきました。かなりアバウトなようです

発車数分前にバスが入ってきました

私が写真を撮っている脇でもう一人撮影されている方がいました。そしてその後ろには郵便車の姿が。もしかしてバスマニアの郵便局員さん?ということではなく、バスに郵便物を積んだという事実を記録していたのでした。つまりこのバスは貨物輸送も行っているわけです。

台東発車時点での乗客は私一人だけ。運転手に行き先を聞かれ高雄と答えると「列車に乗れなかったのかい?」という反応。進んでこの路線に乗る人はほぼいないようで、このような状況なら区間廃止もやむを得ないのかもしれません。

とりあえず進行右側に座っていたのですが、再度運転手より声がかかりました。
「兄ちゃん景色見るのかい?じゃあそっちは山側になるからだめだ。海が見えるのはこちら(左)側」
ということで左側へ移り、台東を出発

台東は小さな町なので、少し走るとすぐに田園風景に

知本市街を通過中

知本-太麻里間にある華源海灣。このあたりから海に近づき景色がグッと良くなります

空に向かって真っ直ぐ登っていく感じが素晴らしい

太麻里は花蓮南部と並ぶ金針花の産地

太麻里溪を渡る橋にはよく見ると原住民風の装飾がなされています

googleマップで風景スポットマークがついている区間を通過

さすがの絶景で車を止めてゆっくり見たいところですが、バスではそれは無理というもの

ここを真っ直ぐ行くと新設された金崙大橋で、絶景再び

…といきたいところですが、バスは右折して金崙市街を通る旧道の方へ

見覚えのある金崙の町を通過

通れなかった金崙大橋。日を改めて車で来てみたいですね

本当にいい景色が続きますが、大武で一旦別れ山越えに入ります

この交差点から県境を越えるところまで快適な新道が開通しており、そちらを経由する便もあったのですが短期間で路線全体の減便→廃止となってしまいました。このバスは旧道の方へ入っていきます

カーブの多い峠道

時折山の隙間から見える海

新道と合流して引き続き高雄を目指します

山岳区間を抜け楓港着

再び海岸沿いの風景となりますが、先程までとはちょっと違う気がします。台東はフィリピン海、屏東は南シナ海という違いからでしょうか?

墾丁にも近く、リゾート感あり

出発から2時間半、枋寮ターミナルで休憩中。途中からの乗車があり、この時点ではそこそこの人数が乗っていました。

佳冬通過時に狙って日本統治時代の鳥居を撮影

林邊からは高速と快速道路を使って一気に高雄を目指します

ゴールはもうすぐ

台東から4時間で終点高雄に到着。超逆光でしたがなんとかこれだけ撮れました

高雄では高雄牛乳大王で小休止。食事もするつもりでしたが行きたかった店が休みであったため、次のバスを早い便に変えてすぐに高雄を出発することにしました。

ラストバッターは阿羅哈客運3999線。この部分の記事はすでに書いていますし、夜の高速を走るだけで景色もないので簡単にまとめます。
建國ターミナルから乗車。今は撤回されていますが、乗車時点では廃業宣言が出ている状態でした。しかし現場は普段通り

結構疲れが出るかな?と思いましたが座り過ぎで体が痛くなることもなく、23:16出発した台北轉運站に戻ってきました。ほとんどが移動でしたが達成感もひとしお。
なお一周にかかった運賃は合計で1,903元で定価の自強號より少し安い程度でした

今回利用した路線はだいたい乗ったことがありましたが、全てバス利用での一周は初めてでしたのでなかなか楽しめました。今後路線の改廃はありますが乗り継ぎを増やせば引き続きバスでの一周は可能です。興味のある方は是非挑戦してみてください。