廃駅を巡るシリーズ、今回は花東線の干城駅です。

干城車站
廃止日 1994年4月1日
現状 駅舎、ホーム現存(線路は現役)

干城駅は花東線吉安-志學間に存在していた駅で、利用者が少ないことから廃止されました。通常有人駅が廃止される場合は一旦無人駅になってからのことが多いですが、ここは有人からいきなり廃止になっています。
最終年度の利用者数を見ると現役で利用者が干城より少ない駅はいくつもあり、もしかしたら他にも理由があったのかもしれません。

干城へのアクセスは花蓮からバス。線路の北側・南側それぞれに異なる系統が通っており、どちらも利用することができます。行きは北側の路線に乗り干城で下車、なかなかインパクトのある待合室

道路を渡ると「干城車站」と書かれた看板があり、入口を見つけるのは容易。莒光號をモチーフにした壁アートがいい感じです

近くには解説看板もあり、観光スポット的な扱いになっている様子。「初音駅から干城駅へ」と書かれているのですが、これは駅名の変遷を表しています。日本統治時代設立当初の駅名が初音駅であり、日本が撤退した後初英に改称。さらに南華を経て干城となっており、干城駅であったのは廃止直前の比較的短い期間だけでした

そのまま奥へ進むと早速駅が見えてきます

駅右手のスペースは初音驛生態公園となっており、初音驛の名前が残されていました

駅舎は比較的綺麗な状態を保っています

壁にはこんなものが取り付けられていました。現代の台鐵様式で駅名は初音となっており、よく見ると電気のコードが中に延びていて誰かが勝手に設置したものではなく、管理者公式のようです

もちろん駅舎へは入れませんが、中を覗くとガランとしていました

しかしまったく入れないかというとそうではなく、裏手にある女子トイレが開放されている関係か脇を通って裏側へいくことが可能

ここだけ見ると現役の駅と言われても違和感ありません

しかしかつての改札口はきっちり塞がれています

柵越しに覗くとホームもそのまま残っています。かつては構内踏切で上がっていたようですね

少し手を入れれば再開できそうですが、林榮のように復活はないのでしょうか?


これ以上は進めないのでUターン

生態公園とは反対側へ進むと車両が展示されていました

帰りは南側系統のバスで。こちらの停留所名は昔の「南華車站」でした