本島を一周するルートをはじめ台湾各地には多数のサイクリングコースがありますが、特に人気の高いコースが新北市舊草嶺環狀線自行車道です。福隆駅を起点に旧鉄道トンネルを通り一周して戻ってくる20kmほどのコースで、
・環状ルートで行き帰りで違う景色を楽しめる
・旧鉄道トンネルを通る面白さ
・海岸線の区間は絶景続き
・沿道に休憩スポットやグルメスポットも充実
・全線平坦で起伏が少なく走りやすい
・長すぎず短すぎずちょうどよい距離
・鉄道駅起点でアクセスが良い
など人気が出る要素がいくつもあります。そんなコースを実際に走ってきましたので紹介したいと思います。
まずは自転車を調達。マイ自転車がある人はいいですが、ない場合は駅付近にレンタサイクルの店が多数あり好みの自転車を借りることができます。
私は駅を出てまっすぐ進み、突き当たりにある波斯灣さんを利用しました。googleマップでの評価が良かったというのもありますが、以前天気がイマイチな時に福隆へ来て借りようとしたところ「今日は海岸線を走ると危ないからやめたほうがいい」と止めてくれ信頼できると思ったのが選んだ理由。
私はカゴ付きの車が良かったので最もベーシックなママチャリをレンタル。料金は時間制限はなく100元でした。貸出時に何らかの身分証を預ける必要がありますが、ない場合はデポジット2000元でもOKです。
駅前にある一番人気の店で名物の弁当を購入し出発。駅を出てすぐ右手の道(この写真だと手前方向)へ進めばトンネルまでまっすぐ進むだけで迷うポイントはありません
出発してすぐに行列のできている弁当屋が。私はすでに買ってしまっていますが、ここも美味しそうなので後日試すことにします
まだトンネルまで距離がありますが、すでに案内看板が現れました。入場時間には制限があり、16:30を過ぎると外が明るくても入ることができませんので要注意
一応一般道ですが走っているのは自転車ばかりでサイクリングロードのような雰囲気
少し道幅の広い場所に出ました
このあたりから沿道にはちらほら気になるものが出現。鉄道標識や
レールを使った柵など
実はこのあたりは旧線の廃線跡。現在のトンネルへ切り替わる際に福隆駅~トンネルまでの区間も線路が付け替えられています
新線をオーバークロス
緩やかな下り坂に入るとトンネルはもうすぐ。向きが変なので現役当時のものではないと思いますが、踏切がありました
トンネルの入り口へ着きました。駅からここまで10分くらい
中は綺麗に整備されており、地面には線路を模した絵が描かれています。トンネル内の走行は涼しく道も平坦でとても快適
途中「複線」になっている部分もあって凝っていますね
歴史を感じる壁。このトンネルは戦前日本の手によって建設されたもので、当時は東洋一の長さを誇っていました
途中のくぼみにはなぜか石城の駅名標が置かれています
前方に謎のアーチが出現。この正体は…
新北と宜蘭の縣市境。関門人道トンネルにあるのと同じものですね
宜蘭縣に入ると間もなく出口。外の光が眩しいです
前方は行き止まりになっており、すぐ先で現在の線路と合流しています
トンネルを振り返り
木の隙間から龜山島が見えました
ここからは右手の坂を上がっていくと海沿いの道へ出ることができ、帰りはそちらを走行します
ちょうどいい感じの木陰があったのでここで弁当を食べようと思いましたがベンチが埋まっていたので断念。もう少し進むことにします
(後編へ続く)