昨日投稿した議員会館の記事で敷地内にある博物館について触れました。ここは以前見学しているのですが、その時は時間が非常に押していたためざっと見るに留まりました。
今回時間をかけてゆっくり見学しましたので改めて紹介したいと思います。
建物外観。ここも元は議会の一部で、資料の保管や来賓の接待などに使われていました
1階~3階まであり、政治の仕組みや議会の歴史、外国との交流などについて幅広く解説しています。こちらは会期についての説明で、日本同様通常国会と臨時国会があります
議会の権限についての解説。調査権、行政院院長(≒総理大臣)不信任決議権などがある中で興味深いのが領土変更権。決議によって中華民國の領土を変更できるというものですが、外国との調整とかそういうのはどうするのでしょうか?
議会の座席はくじ引きで、引いた後に貰う番号札。これを持って指定された席につくことになります
当日出席したら直筆でサイン。センセイ方は概ね達筆ですね
特に台湾らしいと思った展示物がこちら。歴代議長の伝記です。台湾では就職の際履歴書などに加えて簡単な自伝を書く文化があったりしてその人の人生ストーリーを重視する傾向にあります
かなりのスペースが割かれていたのが外国議会との交流。こちらは日本議会との交流の一コマ
各国からの贈り物コーナー。それぞれ国のカラーが強く出ているものが多く、こちらはタイのもの
日本からは扇子などに混じってこんなものも。岩手県知事から贈られたゆるキャラ
海部首相、懐かしすぎます
貴賓の接待に使われた部屋
共産党との内戦で国民党が台湾へ移ってくる際に重要な資料を持ち出した箱
かつて最大の権力を持っていた国民大会(現在は凍結)の印鑑。縦横12cmもある立派なもの
自治制度を紹介したコーナーは現在行政の階層構造がどうなっているか、何故台灣省と議会がその役目を終えたがわかりやすく解説されていて良かったです
残念ながら日本語での解説はありませんが、中華民國という国を理解するにあたって大変意義のある施設となっています