かつて定期列車として運行されていた普快が一旦廃止となった後、昨年より観光列車藍皮解憂號として運行されています。
期間・季節限定ではなく特段の事情がなければ毎日運行されているので機会があったら乗りに行こう、くらいの気持ちでいたのですがついにその機会があり乗ってきました。
団体列車扱いで台鐵窓口での発売はなく、旅行商品として発売されます。宿泊などと組み合わせない列車単独のプランは通常片道499元で、火・水・木限定30席で299元プラン(通常プランから弁当・記念品を省略したもの)があります。
枋寮→台東と台東→枋寮があり停車駅が異なります。明らかに前者の方が魅力的なので枋寮発で申し込み。当日は枋寮駅近くにある藍皮意象館で受付をする必要あり
こちらが列車の運行に合わせて作られた藍皮意象館
かなり力の入った施設で受付機能だけでなく車両をイメージした休憩スペースや記念品販売コーナーがあります
絵葉書セットの出来が良かったので購入
受付を済ますと腕輪(これが乗車券になる)、音声ガイド用ネックストラップ、記念カードなどを渡されます
カードには模擬硬券がセットされています。模擬とはいえ台鐵の印刷場で製作され、運賃が入っていない以外はまったく一緒で乗車無効などの文字もないので日付さえ入れれば実際に使えそうです。台紙の路線図に廃駅がしっかり書かれているのも熱いですね
10:20になるとホームへ案内されます。通路にも看板があってかなり推してます
列車は定期時代と同じホームに入線
ツアーなのでガイドさんがついてずっと喋ってます。出発前にホームにて
車両はTPK32850型・TPK32200型の4両編成で全車インド製でした。日本製の車両も配備されていますが、お客さんが多い日のみ連結されるようです
コロナのせいかこの日のお客さんは10人だけで、全員前から3両目に集められ、1号車と称していました。この車両はロングシートでかなり改修されており、内装が緑になっています
車端部の雰囲気は塗りドアの国鉄115系電車と似た感じ
1両目と4両目はセミクロスで床が張り替えられている以外定期時代の雰囲気を良く残しています
そして2両目は中間の座席が撤去され、売店となっていました。売っているものは意象館と同じようです
最初の停車駅は当サイトでおなじみの加祿。停車時間は20分ありましたが忙しかったので写真はありません…というのもマンゴーダッシュをしていたからです。マンゴーダッシュとは即ち制限時間内に急いでマンゴーを買いに行くことで、最盛期の産地に来たからには絶対に外せないミッションでした。皆さん記念硬券を買いに窓口に並んだりする中駅の外へ飛び出していく客はかなり珍しかったと思います。
まあ買う店(というか選果場なんですが)は決まっているのでサクッと押しかけて責任者に声かけて売ってもらいました(毎年買いに来るのでしっかり覚えられている)。あまり吟味している時間もないので割りといいやつください、と言って出てきたのがこちら、1個600g以上ある大粒マンゴー
今年はどうもマンゴーに勢いがないなと思っていたらやはり生育が悪く生産量が少ないとのこと。
駅に戻るとあと2分あるとのことだったので硬券も購入。皆が縁起物の東海ゆきを買っているであろう中私は欠札しやすい枋山ゆきを購入しました。
(後編へ続きます)