前編はこちら

続いて屋内展示に向かって移動しますが、中に入る前にちょっと気になるものが見えました。柵の向こうにある立派なプラットフォームを備えた「駅」で、駅名板には南方小站と書かれています

職員の通勤専用駅なのですが、ちょっと導線を工夫して文化園區へ入れるようにして往復100元とかの運賃を取れば増収&利便性向上ができていいと思うのですが、どうでしょうか?

さて、こちらが室内展示施設。なかなか立派な建物ですね

館長氏のお出迎え

入口付近はヒストリーゾーンで高雄機廠・潮州基地の歴史や展示車両の来歴が紹介されています

日本語への切り替えもできるのですが、何故か説明文が虫食いでした


車両の検査記録とかマニアックなものまで収録されています

現物展示も説明を読まなければわからないものが多く、一般受けするものではなく工場本来の姿を伝えようとしている姿勢はいいですね


連結器もこうして単体を間近で見るとなかなかの迫力

バルブの分解展示とか本当にマニアックと言わざるを得ません

検査表記というこれまた工場らしい展示品

台鐵の貨車にはJR(国鉄)と同じような用途・大きさを表す注音が書かれており、その説明がありました。決め方を見ると発音の頭文字を取ったものが多く(例:冷蔵車(ㄌㄥㄘㄤㄔㄜ)→ㄌ)、日本と同じ決め方なのが興味深いですね


座席の展示コーナーでは実際に座って休憩できるようになっていました。左から平快・車掌用・旧型莒光・復興ですね

館内にはカフェコーナーも設置されています

隣には売店もありました。特にオリジナル商品などはなく、台鐵本舗などと同じようなものが置かれていました。有料化後は入場料の一部が金券になるのでその受け皿として用意しているような感じです

今回訪問したのは平日の朝という特に空いている時間帯ではあるものの、かなり力の入った施設なのに見学者の数が少ないように思いました。改善策として
・アクセス改善のため回送車などを利用したシャトル列車の運行
・体験型展示品の追加
などを行うと良いのではないかと思います