台湾の定番観光地である九份。国内外を問わず相変わらずの人気ぶりです。
さて台北から九份へ公共交通でアクセスする場合
・MRT忠孝復興から直通の高速バス(1062路)に乗る
・鉄道で瑞芳駅まで行き、ローカルバスに乗り換える
の2つが主流でした。
最近これらに新しく965路バスというものが加わりました。ざっと説明すると
・MRT府中駅始発で終着は金瓜石。板橋・萬華・西門・北門と主要停留所のみに停車し、その後瑞芳までノンストップ
・全線運賃90元。市バス扱いで定期券・乗継割引適用
となっています。
台北市西側や板橋に住んでいる人にとってとても便利なのは言うまでもなく、定期券利用者は実質無料で乗れますから特にこの路線を選ぶ価値は十分にあります。今日はこの路線に試乗してみました。
我が家から行く場合西門が便利なのでMRTで向かいました。駅を出てバス停に行くといきなり注意点が。張り紙がされており「965路はここではなく、この先にある國軍文藝活動中心の前から乗ってください」。利用者が多いためか、他の市バス路線とは停留所が分離されているようです。
行き方は2番出口を出て
そのまままっすぐ進み、長沙路を渡った先にあるこの建物の前です。
着くと10人ほど列んでいました。
しかし西門着いてすぐに来たバスは満席表示。次のバスも3人ほど乗せて行ってしまいました。待っている人はそれほど多くないのですが、バスがほとんど満席状態で来るのでこれではいつ乗れるのかわかりません。
バス会社の係員がいたので「1時間以内くらいには乗れますかね?」と尋ねてみると「休日はお客さん多くて…1台に3~4人しか乗れないんですよ」と断言はできない様子。隣りにいたおばちゃんの「始発停留所まで行ったほうがいいかしらね」の質問には「もちろんそうしていただければ確実です」との答え。
そこで見切りをつけ、途中停留所からの利用状況も見たかったので始発のMRT府中駅まで移動することにしました。
府中駅の乗り場は出口1または2を出てすぐのところで、幟が立っていたのですぐにわかりました。
ここでも盛況でかなり列んでいる人はそれなりにいましたが、下の写っている人のうち965の利用者は半分くらいで数名ほど。
さすがに始発だけあって着いてすぐに来たバスにサッと乗ることができました。まだ2/3くらい空席があります。
さて、このバスですがかなり異例な対応がされています。まず車両が一般的な市バスタイプではなく、高速バスに使われるデラックスなタイプです。地方ではよくありますが、台北では異例。
シートももちろんリクライニングします。
※応援車両に当たった場合は若干グレードが落ちるリクライニングしないタイプもあり
そして先程も書いた通り主要停留所には係員が派遣されています。これも他の路線では見られない対応で、バス会社の力の入れ具合が見て取れます。
発車10分ほどで板橋駅(バスターミナル)に到着。ここでかなり席が埋まりましたが満席ではないので、ここまで来ればほぼ確実に乗れそうです。
台北市内に入って最初の停留所萬華駅では利用者がなく通過。人数が多くなければここでも十分乗れそうです。その後すぐに満席となり、やはり積み残しが出ました。
西門を発車してから約80分ほどで九份に到着。所要時間は1062路とそれほど変わらないように思います。乗ってしまえばWi-Fiも使え快適です。
結論としては「週末・台湾の休日に」利用する場合、人数が多い場合は板橋駅から、3~4人程度であれば萬華駅から乗るのがよいとなりました。係員の説明では平日はこれほど混まないようなので、西門・北門からも十分乗れるのではないかと思われます。