1972年西門町にて開業し、現役最古の百貨店が今月末で51年に渡る営業を終え終止符を打ちます。近くを通りがかった際に立ち寄り、最後の営業を続ける様子を見てきました。
MRT西門駅には出口の案内に「遠東百貨」の文字がありますが、これも間もなく見納め
寶慶路×延平南路から。現在の外観は派手目のモザイクカラーが特徴
現在の外観に改装されてから18年、ロゴも色褪せ盛者必衰感があります
正面入口のある寶慶路側
開店の瞬間。入り口で待っていたお客さんが次々と入っていきます
入り口のお出迎えは百貨店の伝統
中は駐車場を除き地上8階地下1階と控えめ。これが閉店する要因の一つになっています
とりあえず最上階まで上がり中を見ながら下りていきます。8Fはスポーツ用品、家電など
エスカレーター部分。昔ながらの百貨店といった感じ
家電コーナー
移動するエスカレーターから撮ったのでブレブレで申し訳ないですが、遠百のロゴ。平成初期の香りがします
6Fに来ました。飲食店は地下のフードコートにあるのですが、しゃぶしゃぶ店一軒だけがここにあります。別格なのでしょうか?考えてみればそごうなどでも比較的高級な店は上層階にありますね
なかなかいいと思ったのが階段。小洒落ていて私が普段行く百貨店に比べて圧倒的に綺麗です
さらにエスカレーターで下へ
これを撮影している6月時点ではまだ閉店セール感などは感じられませんが、一つそれらしいものとして回顧展をやっていました
階段近くのスペースに歴史を紹介するパネル展示がされています
歴史を感じる写真
過去に3度改装しておりそれぞれ外観が変わっているのですが、壁に龍がいて中華感満載の時代があったようです。これは実際に見てみたかったですね
最後に地下へ。フードコートと
食料品がありますがさすがおしゃれな感じです
閉店となってしまう理由ですが、一言で言うと地域特性に合わなくなってしまったということかと思います。以前は西門町の店との相乗効果が生まれていましたが、西門町を訪れる客層が若い方へシフトし百貨店の客層と合わなくなっていました。そして博愛特區という建築に制限のある土地のためあまり建物を高くできず、各フロアの天井も低めでテナントが集まりづらい原因となっていました。
閉店後は引き続き遠東の手によって同じ場所に新しい商業施設が建てられますが、どんな中身になるのでしょうか?