鉄道地下化により2012年その役目を終えた台北機廠(台北鐵道工場)。幾多の議論を経て国の古蹟指定を受け完全保存が決まり、鉄道博物館として再生することとなりました。
博物館化が完了する以前も予約制・スタッフ付き添いでの見学は可能でしたが、この度文博に合わせて自由見学が可能な形で開放されましたので行ってきました。前回の記事にありますDR2300試乗会はこの博物館のオープニングイベント的な位置づけとなります。
構内案内図。博物館は整備ができたとこから段階的に開放していく方針で、初期段階は事務所や工場の一部が見学可能
連休期間は先着で莒光號のヘッドレストカバーが配られ、私も頂くことができました
オープンに合わせて西入口付近には機関車・工事車両が展示されています
まだ整備中のエリア
事務所棟。比較的簡素なコンクリート造りですが美しさを感じます
会議室。壁には日本統治時代を含めた過去の写真が展示されていました
この工場の生き字引で副工場長をされていた方が使用してた道具の展示。柄にはこだわらなかったようで、真ん中の少女柄色鉛筆の存在感がすごいですね
こちらは工場長室
室内の片隅には単独で洗面台が設置されており時代を感じます
隣では藍皮列車の特別展が行われていました
こちらの色見本は塗色の変遷。当初は浪漫藍と呼ばれる深い藍色でしたが視認性を高めるためどんどん明るい色調へ変わっています
修復されたDR2300から取り外された部品が車体のどこについていたかを実物大で表した展示。面白いですね
続いて東入口方面へ向かいます
この工場の象徴的な施設である浴場にやってきました。整備される前にも見たことがありますが、すっかり様子が変わり博物館然としています
洗面台
二箇所ある浴槽の一方では蒸気噴出の演出がありました
上を見上げるとまるで駅のような意匠を凝らした建物であることがわかります
集会場では
限定特製弁当を購入するため長蛇の列。私は先日のツアーで入手しているのでサクッと次へ行きました
最後に工場エリアへ。ここは未整備の区画
鍛冶工場。いかにも工場!という感じがいいですね。時々演出が行われており、次のタイミングはあちこちにカウントダウン表示されているのでわかりやすいです
スローガン的な何か
最後に客車工場へ。軍事列車と
初代特急電車EMU100・一般電車EMU400。これらも内部を見学可能ですが、人数制限があるようで私が行ったときには入れませんでした
現在見学できるのはここまで。今後の展開が楽しみです