北門區は台南市(旧台南縣)の果てにある農業・養殖業が主な産業である小さな町です。観光地にもなっていますが人は少なく静か。先日とある用事で訪問する機会がありましたので散策してみました。

北門への主な交通手段はバス。観光用路線である台灣好行バスが新營駅から出ており、これを利用するのが便利かと思います。
そのバスに揺られること80分、北門區公所で下車

眼の前にあるのが北門洗滌鹽工場。かつての製塩所を整備・観光化したものです


内容は製塩設備の展示と


塩関連のお土産物販売

道を挟んで向かい側には柑仔店。日本語での駄菓子屋+雑貨店といったところでしょうか

店の中には誰もいませんでしたが、奥の方に引っ込んでいたようで営業しているようです

ここは観光用に作られたものではなく、昔からの店が残っている感じ

少し歩いたところにももう一軒大きな柑仔店

こちらは完全に観光用のお店で様々なお土産が売られています

さらに先へ進んでみます

左手に何か見学できそうな施設があります。覗いてみると台灣烏腳病醫療紀念館とあり、かつて風土病と戦った王金河医師が設立した無料診療所でした

かつての診療所施設がほぼそのまま残されています


烏脚病の歴史についても詳しく紹介されており、簡単に言うとヒ素汚染された地下水を飲用することにより手足が黒ずみ腐ってしまう病気でした。人生をかけて治療に貢献した王医師の功績には感嘆するばかりで北門訪問の折りには是非見学してほしい施設です

道を挟んだ向かいには王医師の旧居があり、こちらも見学可能

その奥には日本統治時代塩販売の管理していた出張所が残っています

整備はされていましたが中には入れませんでした

また少し歩いて塩田跡

婚紗美地とあり、ウェディングフォトを撮るために設置されたようです

「北」「門」がほぼ線対称なのを利用して半分だけ作り、鏡に写して完成させる面白いモニュメント

そしていかにもウェディングフォトを撮ってくださいと言わんばかりの施設水晶教堂

教堂とありますが本物の教会ではなく完全に撮影用です

狭い町なのでだいたいこれで一周。再びバスに乗って次の目的地へと向かいました