さて本日1月13日は台湾総統選挙(あと議員とかも)でした。投票については前にも記事にしておりますが改めてどんな感じなのか紹介したいと思います。

投票日近くなると投票所のご案内と選挙公報がポスティングされます。郵便のラベルとかは一切ないので各地域の担当が直接配っているようです

選挙公報は何枚も入っていて、ます総統候補者の政見

立法委員(議員先生)の政見。選挙区・平地原住民・山岳地区原住民・国外在住等に分かれているのが特徴

そして政党の政見が1枚。各党選挙人名簿があり得票数に応じて上から順に当選していきます。なんだか面白いこと書いている政党もありますが、実質総統候補を出している3党の選択でそれ以外の得票率はほぼ1%未満です

さて、総統候補の政見を覗いてみます。ほぼ1つ目のブロックにすべてが集約されていて、民進黨賴候補は「中国とはお互い隷属しない別の国」

國民黨侯候補は「独立反対」

そのほか投票の流れが説明されていたります


さて、当日。ご案内票を持って指定された投票所へ行きます

全員同じ部屋で投票するのではなく、住所ごとに細かく分かれています。違う部屋に行くと選挙人名簿が違うので投票できません。ほぼ朝一の時間に行きましたがわりと列んでいます

入口でご案内票・身分証を提示して投票券を受け取り、受領印を押します。確認は厳格で身分証を持参しないと投票はできません(印鑑はサインでも代用可のようです)。日本はゆるゆるで簡単になりすまし投票ができそうですが、大丈夫なのでしょうか。
投票用紙を受け取ったら記載台へ行き備え付けの印鑑で候補者名上の枠に押印します。日本のように候補者名を書く方式ではなく、投票用紙にはすべての候補者が写真入りで載っているので用紙はかなり大きいです。特に候補者数が多い議員などは巻物みたいに長いです。
最後にそれぞれの投票箱に入れておしまいです。必要に応じて投票証明ももらえます。

さて、これを書いている時点ですでに当選宣言が出ていて次期総統は賴候補に決まりました。各県・直轄市の得票率を見るとそれぞれの地域特性がもろに出ているのが興味深いところ。北部大都市圏は拮抗しつつやや民進黨優勢。民進黨が強い南部は圧倒的にそちらが優勢。逆に原住民の多い東部や中国に近い島嶼部などは國民黨が圧勝しています