かつて宜蘭縣の太平山では林業が盛んで、伐採した木材を運ぶための鉄道が羅東へ向かって延びていました。その起点(終点)となっていた竹林駅(羅東林場)が羅東林業文化園區として整備され、自由に見学できるようになっています。
場所は台鐵羅東駅近く、正面入口までは徒歩10分くらい。正面ゲートの代わりになっているのが旧竹林駅舎で、拠点駅だけあって大変立派な造りです。阿里山森林鉄道の北門駅とほぼ同じ役割を持っていました
中へ入ると旧検車庫を利用した展示施設があり
中では当時の様子を紹介した展示などが行われています
DIY教室なども行われている様子
1970年当時の時刻表が展示されていましたが、これを見ると起点がここ竹林ではなく羅東になっています。実は最末期に旅客輸送のため台鐵羅東駅まで延伸しており、10年間だけ存在した短命の区間でした
売店になっている建物もあります
屋外には車両の展示があり、かなり新しいもので台車も簡易型なので当時のものではなく展示向けにわざわざ作られたもののようです。となるとかなり力の入った施設と言えそうです
駅名板の表記は羅東起点時代のものになっていました
入って左手へ進むと宿舎群がありそれぞれ見学できるほか
食事やお茶休憩なども可能
逆に右手の方へ進むと機関車・貨車の展示がありました。こちらは本物のようです
線路の終端から1枚
奥にはさらに3両の機関車が展示されており、ちょっとした鉄道博物館といったところ
展示がない場所も緑が多く歩いているだけで気持ちがいいです
敷地の半分以上を占めているのがかつて貯木場であった巨大な池
今は野鳥が多く生息し自然観察にもってこいの場所となっています
遊歩道を通り更に奥の方へ
ここには更に多くの鳥たちがいました
交通の便もよく入場料なども不要ですので宜蘭方面を観光する際に立ち寄ってみるとよいかと思います