鉄道サークル南方公園主催の高雄機廠・潮州基地見学ツアーの募集が来たので参加してきました。以前台鐵が募集したツアーは瞬殺で参加できなかったため、今回の企画は大変ありがたかったです。
ツアーは午前が高雄機廠(車両工場)、午後が潮州基地という構成でそれらへは貸切列車で直接乗り入れという素晴らしいプラン。

使用車両は南方公園定番のDR2700。
DR2700
列車は潮州始発で一旦高雄まで走り、向きを変えて高雄臨港線へ入ります。ほとんどの人はここから乗車していました。

高雄機廠までの路線は普段回送列車のみで旅客列車は運行されないため、非常に熱い区間です。今回はDR2700初入線ということで沿線には特に多くのギャラリーがいました。

ゆっくり走って10分ほどで到着。裏口通用門脇に設けられた仮設ホームで下車します。

中は以前見学した台北機廠と似た雰囲気ですが、かなり広々としています。

副工場長の解説を聞きながら場内を一周しました。

まずは隅の方から。メインの研修庫へ繋がる線とはまったくに一本だけ別の裏手に伸びる線路。これは物資搬入のためのものだそうです。こういうのもサトウキビ運搬鉄道のような雰囲気があり何か惹かれるものがあります。

奥に進むと何やら奇妙な建物が。なんとこれ、莒光號車両用の廃ドアを再利用してつなぎ合わせ建物の壁にしています。廃車体を物置などにするケースはよくありますが、こういうのは初めて見ました。隙間風とか雨水なんかは大丈夫なんでしょうか?

いかにも工場な雰囲気の中をメインの研修庫方面へ向かって歩く。客車列車の減少によりピーク時の1/4程度に業務量が減少したため工場機能は縮小傾向にあり、このあたりの施設は転用が進んでいるそうです。

いよいよ施設の中心部が見えてきました。前からやってくるのはスイッチャー。JRでは機関車を縮小したようなタイプが使われていますが、台鐵ではタイヤを履いたトラクタータイプです。たまたま出てきたのか?と思いましたが今日は休日で、実演のためにわざわざ動かして頂いていたようです。

早速貨車の押し込み実演。そういえば以前見たサトウキビ列車の貨車もトラクターで押していました。

その向かいにはこんな貨車が。車両工場には公開されていないレア車両が多数あり、興味をそそられるものばかりです。

後半に続きます。