台湾にはいくつか日本人が神様になっている廟があります。特に有名なのは台南の飛虎将軍廟かと思いますが、台南にはそれ以外にも日本人の神様が祀られている廟があり、その一つである開基慶隆廟を紹介したいと思います。
廟は台南駅から東に3kmほどの場所にあり、いかにも郊外な雰囲気。バスは1時間に1本くらいなので時間が合わなければタクシーまたはUbikeの利用がお勧め
第一印象はごく普通の廟といったところ
この時点では特に日本色は感じられません
中へと進みます
神様は3柱
向かって右側の神様は確かに日本の軍服を身に着けており、こちらが日本人の神様である吉原小造元帥となります
沿革にもしっかり書かれており
提灯にもその吉原元帥の文字がありました
一般的に廟で祀られている日本人は現地での功績があることが多いですが、こちらでは異なっています。主祭神である謝府元帥が創建者の枕元に繰り返し立ち「廟を建てて(私を)祀りなさい。吉原元帥も一緒に祀りなさい」と言ったのが始まりで、なぜ日本の将軍を祀るのか?と尋ねると「彼は私を助けてくれたから」という返答。謝府元帥は鄭成功時代の人物なので吉原元帥と現世で面識があることはなく、おそらくあの世で何らかの功績があったということなのでしょう
本殿向かって右手には日本の神輿を模した祠?が置かれています