文山包種茶は台北近郊の文山地区を主な産地とする半発酵茶です。ここで言う文山地区とは台北市の行政区である文山區だけではなく、南港・新店・坪林・石碇・深坑・汐止等を含んだ広い範囲を指しています。
その中でも特に規模が大きく、町がお茶一色の坪林を訪ねてみました。
坪林への入口となるのはMRT新店駅。ここから2本の路線が出ています。
1本目は昔ながらの台9線(国道9号)経由の緑12路。山道なので時間がかかります。
2本目は高速道路経由の923路。早くて本数も多く、現在はこちらがメインルートです。
私が乗車した12:30はたまたま両路線が同時発車するタイミングで、遊びに行くには少々遅い時間でしたがどちらも長蛇の列でした。通常であれば923路の方を選べば良いのですが、物好きな私は緑12路の方へ乗車しました。
なお緑12路は一般道のみを走行するので立つことができますが、923路は高速経由なので座席が埋まるとおしまいです。早めに列ぶようにしましょう。
最初は立っていましたが、途中でどんどん降りていきすぐに座ることができました。乗客のほとんどはハイキング目的のようでした。
50分ほどで坪林に到着。終点の車庫までは行かず、遊客中心(ビジターセンター)で下車。少し戻ったところに坪林の象徴となっている牌樓があります。
そのすぐ横には吊橋。これを渡って右に行くと川沿いの散策コースがありますが、今回は割愛します。
ビジターセンターで自体は特に見る部分はないのですが、パンフレットを頂いていくとよいかと思います。
メインストリート沿いには多数の茶葉店があり、むしろお茶と関係ない店を探すほうが難しいくらいです。
小さな店はあれこれ話しかけられるのでハードルが高めですが、坪林には規模が大きくオープンで入りやすい店がいくつもあります。
いかにも歴史がありそうな店。
バスターミナル近くには茶葉の産地お約束のモニュメント。
左の道を進むと味のある商店が現れました。
その隣には日本の駄菓子屋に似たスタイルの店が。観光地には観光客向けに作られた駄菓子屋がありますが、ここは昔からある「本物」のようです。
古びた維大力の看板がいいですね。
そのまま進むと老街の看板が出ていたので行ってみることにしました。
坪林の老街は100mちょっとのごく短いものですが、坪林グルメが凝縮されていました。
坪林の茶葉を使ったアイス(25元)。茶の味が濃厚で美味しかったです。ほかにカップアイス(40元)もありました。
こちらは茶を練り込んだ饅頭(マントウ)。お持ち帰り用以外に蒸したものも売られていたので一つ買ってみましたが…
こちらは残念ながらあまり味はありませんでした。
同じ店は茶を練り込んだ麵線も売られていたのでお土産に購入(120元)。
このほかお茶を使った料理を出す店もあり、この100mで食事+デザート+お土産購入までできてしまいます。
(後半に続く)