茶葉を購入するにあたり、どこで買うかによって値段や種類にかなり差があります。
今回はそれぞれのメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。
1.都市部の茶葉店
品揃えが多く、アクセスも容易な場所がほとんどです。パッケージも小さなものや詰め合わせが用意されていて買いやすいよう配慮されています。
(お茶の単位は「斤」が基本で(1斤=600g)、それをベースに半分ずつに分割した300g/150g/75g/37.5g単位で販売されていることがほとんどです。比較的高価な茶葉以外は150gが最小であることが多く、100g単位での販売は観光客向けの店独自のサービスです)
デメリットは割高になることで、特に歴史が浅いお洒落な作りの店は高めの傾向で産地の倍以上というケースも見かけました。安く買いたいなら老舗を狙うか、生産者自身が開設している店ですと比較的低価格で入手することができます。
2.卸売系の店
都市部であっても比較的安価で産地に近い価格で入手できるのが卸売系の店です。台北ですと大同區に固まっており、一般のお客さんでも買うことができます。
扱う茶葉の種類も豊富で複数のグレードが揃っています。
デメリットは最低販売単位が大きく、気の利いたパッケージもないためギフトにはやや不向きで自分用や親しい友人などにまとめて購入するのに適しています。
3.農協
穴場的存在が各地にある農會(農協)の売店です。農協本部に併設されている売店のほか、独立して販売所を設けているところもあります。
種類は多くないですが、農協が品質を管理しているので安定しているほか価格も相場通りに抑えられており、安心して購入できます。
デメリットは基本的にその農協が管轄する地域で生産される茶葉のみ販売されていることで、選択肢が狭い点です(板橋など一部の農協では他地域のものも広く扱っているようです)。
4.産地
当サイトでもさんざん押していますが、余裕があれば産地へ行くのがおすすめです。最も安く買えるほか、市場には出回らないスペシャルなものが買えたり、また生産の様子を見たり体験したりと付加価値があります。
小売は普通の茶葉店と同じく150g単位(高価なものは75gなど)です。
デメリットは農協同様種類が少なめ(4~5種類が多い)なのと、やはり行くのに時間がかかることです。比較的近い貓空・坪林・三峽などでも半日以上かかりますので余裕のある方向けになります。
どこで購入するにしても試飲をさせてくれるかの確認は重要です。同じ産地同じ品種でも生産者や季節によりかなり差がありますので、試飲の上納得して買いたいものです。