久しぶりの台湾十大名茶シリーズ。番外編と銘打っていますが高山茶の一種なので本編に入れてもよい銘柄です。
阿里山茶などに比べると日本では知名度が低いかもしれませんが、杉林溪といえば台湾茶の一大ブランド。多くの茶葉店で扱いがあります。

さて、杉林溪は公共交通で訪問しようとすると難易度が高い産地です。
というのもバスの本数が少なく1日5往復のみ。始発は台中干城ターミナルで、今回は8:40発の便に乗車するつもりでしたが思い直し、まず途中溪頭止まりの路線に乗って鹿谷まで行き、そこで杉林溪行きに乗り換えることにしました。

しかし溪頭は大人気の観光地。バスも混んでいます。ガラガラで発車していく杉林溪行きを見送り、結局乗れたのは3本目9時の便でした。
杉林溪行きは下道経由なのに対し溪頭行きは高速経由の急行便、所要時間が大きく違います。20分遅く出たのにも関わらず25分早く鹿谷へ到着。わざわざ一旦先行してここで乗り換えたのは農協の販売所で買い物をするためです。
用事を済ませ、台中で見送った杉林溪行きにのりかえ。

満席の溪頭行きに対してこちらは座席が半分埋まるくらいの乗車率でした。

一口に杉林溪と言ってもかなりエリアは広いです。今回は茶農家が集中し友人が絶景写真をシェアしていた銀杏森林地区を目指します。途中溪頭は前述の通り人気観光地のため付近の道は大渋滞。抜けるのに30分かかってしまいました。

バスを銀杏森林停留所で下車。山道にポツンとポールがあり、こんなところで降りちゃって大丈夫?感あり。

向かいに目を向けると標識に混じって茶農家の看板が林立しており、こちらの横道に入っていきます。

出だしは竹林の中を進み、なかなかの風情。

沿道には茶畑が点在します。

目指すのは一番手前の看板、武岫農圃。

山は綺麗ですが、台中では好天であったのがこのあたりから怪しくなってきました。天気予報は土日とも晴れ、というのを確認してきているのですが…

目指す銀杏森林地区に着きましたが、すでにかなり降っています。近くにビュースポットがあるのですが、まずは終点を目指しました。

このあたりに来ると一気に車と人が増え、まともに駐車場がないので路駐車両で道が混んでいます。

なかなか神秘的ですが、雨が如何ともし難い。

終点(最高地点)にある武岫農圃さんに到着。正面は景観レストランになっています。

今回どこで買うかは決めていませんでしたが、まずはここに入ってみることにしました。
レストラン左手にお茶などを販売している品茗館があります。

早速できたばかりという杉林溪茶の新茶(春茶)を試飲。まろやかでとても美味しく、いきなりここでお買い上げと相成りました(150g500元)。

さて、帰りのバスをどうするか。途中道が渋滞したため計画より時間が押しており、すぐ帰るか1本遅らせて+2.5時間滞在するかを決めなくてはなりませんでした。
天気が良ければ絶景を求めてゆっくり歩き回るのも良かったのですが、雨は本降りになっているので残念ながら即撤収一択です。

残った時間でもう一軒別の直売店に入ってみましたが、こちらは味が薄めで好みに合わなかったためパス。
さらに最後に残った時間で展望台に登ってみましたが…まっしろけ。


また機会を改め今度は車を調達して再訪したいと思います。