以前記事にした台中名物・檸檬餅(レモンケーキ)の老舗、一福堂老店の本店が火事に遭い全焼してしまいました。
幸いけが人などは出ていないようですが、近隣にも延焼しかなりの痛手となってしまっています。
その新聞記事において他の「一福堂」についても触れられていました。実は「一福堂老店」以外にも「一福堂」「林信一福堂」という名前の似た店があり、模倣店だと思っていましたがのれん分けしたものでした。
「一福堂老店」は三代目の長男、「一福堂」は三代目次男、そして「林信一福堂」は親戚による経営となっています。
今回は一福堂老店応援のため購入すると同時に他の2店でも購入し、違いを比較してみることにしました。
まずはパッケージから。上が一福堂老店、左が一福堂、右が林信一福堂です。
黄色ベースに緑色文字は共通。一福堂老店はプラスチックフィルムの手包み、一福堂はプラスチックフィルム機械包装、林信一福堂は紙製手包みです。
ただし一福堂老店は宅配商品用にプラスチックフィルム機械包装版もあるのでそこは重要ではありません。
面白いのは林信一福堂で、開けると透明フィルムが入っており二重になっています。
中身の見た目は一福堂老店が若干小振りで、写真ではわかりにくいですが一福堂は若干赤みがかった黄色。
切ってみたところ。それほど違いがあるようには見えませんが、一福堂老店のみ上から下まで真っ白で一福堂と林信一福堂は底の部分が焦げがあります。
そして肝心の風味ですが、これが予想以上に違いました。
・一福堂老店
チョコが柔らかくパリッとしない。スポンジケーキとのチョコレートの一体感がありやわらかい印象。ほのかな酸味が感じられる。
・一福堂
老店に近いがやや堅めのチョコで冷蔵庫から取り出した直後は若干のパリッと感。スポンジケーキ部分に独特のコクがあり、後味が特徴的。
・林信一福堂
スポンジケーキを主張が強めでカステラっぽい風味。チョコ堅めで最もパリッとしている。
どれも美味しく、甲乙つけがたいとはこのことだと思います。どれがいいかは完全に好みですね。
なお台中にはこれら以外にも多数メーカーがあり、中には地雷も存在します。できれば事前に美味しい店をリサーチしてから買うのがお勧めです。
兎にも角にも一日も早く一福堂老店本店が復旧することを願うばかりです。