台中市郊外(旧台中縣)に霧峰という町があります。
観光スポットが点在し旅行者が訪れる価値があり、個人的にも縁が深く何十回も訪れている土地です。

そんな見どころの一つが立法院民主議政院區で、かつての台灣省議會(国会)を博物館化したもの。台湾にはこういった施設が数多くあります。

入口ゲート

右手の壁にはゲートから移設されたと思われる「台灣省議會」の文字

巨大な敷地ではないですが、風格がありますね

突き当りにあるのが蔣介石の銅像。「民主」と名前がつくと撤去されがちですが、ここは残っています

早速その後ろにある議事堂へ行ってみましょう。敷地同様建物もそれほど大きくないですが、赤い絨毯が国会感ありますね。

議場へのドアは防音のためか映画館や劇場のような造りをしています。
特徴的なので写真を撮っていると案内のおばちゃんにドアなんか撮るの??と言われました。あまり撮る人いないのか…

議場。まさに国会のイメージそのものですね。
おばちゃんが二人がかりで親切にあれこれ説明してくれましたが、管理が厳格な施設によくある「係員がついてないと見学不可」なのかもしれません。

天井は明り取りの機能を持ち、意匠を凝らした美しい造りですが1958年の国内建築技術では建てることができず、外国人技師に依頼したそうです。

国会中継で見かけるあれ

何人出席しているか、賛成/反対が表示されるパネル。建てられた時代が時代だけに古めかしいです。

発言したい場合はまずボタンを押して順番を予約するシステム

一通り見たところでおばちゃんから「議政博物館は行った?今ならまだ間に合うかも!」と言われ、急いで隣へ。

時間は16時で17時までできるんじゃないの??と思いつつ入ると「もう閉めるところだけどいいわ、あなたが出でくるまで待っていてあげる」と言われました。
ここにも親切なおばちゃん。

中身は議会の歴史を紹介した展示で、じっくり見たい内容でしたがあまり待たせては悪いので特に面白いところだけ高速で見学。

座席を決めるためのくじ。廟にあるおみくじそっくりです。

静粛に!のあれ

總統罷免案の資料。2006年当時の陳水扁總統に対して出されたもの(否決)

議員当選証書。表彰状みたいなのを貰うんですね。

各国からの贈り物には日本からのものもありました

敷地内には議員会館もあり、現在は宿泊・食事の施設になっています。面白そうなのでいつか泊まってみたいですね。

ところでここを訪問したのは土曜日でした。しかし後で調べてみると見学は月曜日から金曜日までとなっており、本来は休館日のはず。
何故か普通に見学できてしまいましたが、たまたま開いていたのでしょうか?道理で16時に閉まるわけです。
(実は初めから見学するつもりで来たわけではなく、別の博物館へ向かう途中で通りがかり入ってみたものです)