北迴線の小駅を巡る企画、5駅目は和仁です。

【和仁】 蘇澳新から47.5キロ 乗降客数140名(2018年)

和仁は今回訪問する駅の中でも特に貨物色の強い駅。乗降人数は140人と非常に少ないながらも貨物の収入が多いためそれなりの規模を誇り、駅員も数名勤務されています。
その貨物に寄った比率は駅施設にも現れていますので、順に紹介していきたいと思います。

この駅を一言で表すなら「ホームが主役」となりましょうか。島式2座という構成ですが、海側の1座はかなり広く多く駅の機能はほとんどこちらにあります。

まず花蓮方に駅事務室。かなり大きく運転に必要な様々な物が置かれていました。

その裏には一部を間借りしているような感じでひっそりと出札窓口があり、貨物主体を象徴する光景となっています。

そして蘇澳方にはかなり大きなトイレも設置されています。ホームにトイレがあるのは知る限り崁頂くらいでしょうか?
旅客はわずかでほとんどが貨物の運転取扱業務のためホームに集中させるこのスタイルが効率的なようです。

駅名標。英語圏の人ならほぼ確実にヘレンと読んでしまいそうです。

蘇澳方は山

海側にセメント用ホッパ車と側線4本、山側にも多数あります

山側ホームはこれといった施設がないため小さく、海側の1/3ほどの大きさ

駅の外へ出てみます。改札は地下通路内にあり、検温もここで行われていました。
つまり改札を通ってからきっぷを買い、電車に乗ることになります。さらに北行きに乗りたい場合は一旦出札のある南行きホームへ上がってから北行きホームへ上がり直すことになります。

定番の長い通路

もうすぐ地上

外に出て最初に目に入る光景がこれ。相当なインパクトがあります。

反対側。いかにも「工場」という雰囲気、好きです。

駅の出入口はう屋根の造りがそっくりで線路のないホームという感じがします

駅の前はこれもすでにおなじみ蘇花公路と道路管理施設

集落はこの先1kmほどのところにあり、その住民と工場関係者が主に利用しているようです。