台鐵の定番観光列車にSL仲夏寶島號があります。その名の通り本来は夏に運行されるものですが、今年はコロナの関係で秋に3本となりました。
使用される機関車は最初期にCK124(日本国鉄C11姉妹機)が充当され、その後はCT273(同C57)が定番となっています。しかし今年はDT668(同D51)が充当され話題となり、客車も莒光號用車両からDR3100型に変更されました。
そのSL列車に招待していただき、本日乗りに行ってまいりましたので2回に分けて紹介します。
さて、まずは前置きから。SLは玉里発のため現地まで移動する必要がありますが、専用の連絡特急が設定される熱の入れようでした。この特急は早朝に樹林を出発し、SL発車の1時間前に着くようになっています。5日間はSLのきっぷを購入した人が優先的に追加購入できるようになっており、残った席は一般発売されました。
土曜午前の花蓮方面は取りづらいきっぷの代表格で、SLは取れたのに現地へ行けないということを避けるための良い施策だと思います。
私は自分でSLきっぷを買っていないため単独で購入しました。
そして本日早朝、入ってきた列車は何か変。5209-1次??ちなみに乗る予定なのは5262次
行き先は「樹林」。え、今樹林から来たんじゃないの?
思わず発車案内を確認。回送列車でも入ってきたのかと思いましたが、この列車で合っているようです
車内のモニタも文字を映さず、ミステリートレインみたいになっていました
速達タイプで台北を出ると松山、花蓮、玉里のみ停車。花蓮ではほとんど降りなかったのが印象的でした。
そして玉里に到着すると早速いました!
例年と違って後ろに色々繋いでいます
補機(DL)との連結部
玉里熊も登場。プレートのレプリカを持っています。
こっちは本物
反対側のホームへ行き全体を撮影
1両目 DT668
2両目 R167
繋いだのは万一のためでしょうか?
3両目 電源車45PBK32852
本来電源車は不要なのですが、機材とスタッフ輸送のため連結
4~9両目 DR3100型気動車
ここはいつも通り客車で良かったはずですが、今年は気動車(無動力)となりました
出発前に駅前でアミ族の踊りが披露されたのですが、その脇でこんな記念品がひっそりと売られていました。荷物札とは渋すぎます
そして発車。時折前から流れてくる煙がいかにもSL
少し残念だったのがDR3100だと冷房などのため常にエンジンがアイドル状態で回っており、自走している感じがしてSL列車乗ってます感が薄かった点。
快適さを優先した結果だそうですが、やはり(できれば窓が開く)客車がいいように思いました。
車内では1両に1人スタッフが付き解説してくれるほか、車内販売などもありました。
予告されていた記念品のタオルと記念切符
25分で最初の停車駅富里に到着しました
後編へ続きます