台鐵の小駅を訪ねるシリーズ、今回は南迴線の枋野駅です。
台鐵にも秘境駅と呼ばれる駅があり、花東線の山里などが有名です。しかし私はこの枋野が最強の秘境駅であると思っています。
以前の記事でも触れたのですが、ここは駅でありながら旅客の乗り降りはできず、信号所のような存在です。しかしあくまで駅という扱いであり、以前は券売機できっぷを買うこともできました(現在は口座が削除されています)。
さて、旅客の乗り降りができないということは列車で訪問することが(基本的には)できません。よって一般人が訪問するためには車などでアクセスする必要があります。
枋野駅までの道はgoogleマップなどで検索すれば出てくるので迷うことはないのですが、秘境駅らしくそのルートはかなりの悪路。中途半端に道幅の半分だけ舗装された区間やアップダウンの激しいダートが6kmも続きます。
同乗者がいたため途中で停めたりはしなかったので写真はありませんが、決して楽な道ではないということをお知らせしておきます。
駅に到着する直前に林務局の検問ゲートがありましたが、駅の訪問のみということであればOKで通してもらえました。
駅の裏手に到着、車を停めて表へ回ります
駅舎は2つに別れており、台東寄りは無人で倉庫もしくは発電設備の様子
旅客駅ではないので大きな駅名標はありませんが、小さく「枋野」の文字
風化しつつありますがその壁には駅の紹介パネルが設置されており、なんと一般人の訪問を想定していることがわかります
壁の曲線が特徴的な枋寮寄りの駅舎は事務室やコントロールセンターになっており、係員が常駐しています
実はこの駅にも駅スタンプが設置されており、中におられた方に意図を告げると中に通してくださいました。先程見た曲線の内側はこのようになっており、飛行機の操縦席に似たかっこよさがあります
残念ながらスタンプ帳を持参していなかったため、図々しくも紙をもらいそこに押印。ご対応ありがとうございました!
外に出て窓枠に書かれた駅名を撮影
構内はこのような感じになっておりホームはなく、待避線を備えており列車交換ができるようになっています
普段は訪問ハードルが高い駅ですが稀にツアー列車での訪問先として組み込まれることがあり、もしそんな機会を見つけたら是非参加してみると良いかと思います