廃駅を巡るシリーズ、少し前に花東線の溪口を取り上げましたが続けてもう一つ瑞北駅を紹介します。
瑞北車站
廃止日 2003年8月23日
現状 駅舎、ホームとも残存
瑞北はその名前の通り瑞穗の北3kmほどの場所にありました。瑞穗~富源の直線化線路付替えに際して利用が少なかったため駅の再設置がされず、そのまま廃止となっています。花東線の廃駅はこのパターンが多いですね。
旧駅へはバスでもアクセスできますが、紅葉溫泉へ行くため自転車を借りていたため、そのまま温泉から現地へと向かいました。
旧線の廃線跡は一部サイクリングロードになっており、そこを走行していきます
途中には監視小屋の遺構がありました
駅跡に到着。駅舎はほぼ完全な形で残っており、看板だけ取り替えてサイクリングの休憩所になっています。昔の写真と比べてみるとかなり手が加えられており、向かって左側が出札口などがあった駅事務室で右側はトイレであったようです
駅前の道はこんな感じで、そこそこ住宅はありますが確かに住民は多くなさそう
予約制バスの停留所がありました
中に入ってみます。改札口も当時のままで、海端駅のような石柱のみのシンプルなタイプ。左手は完全に壁になっていますが、かつては出札口がありました
待合室にはベンチが設置されています
改札を抜けてホーム側へ出てきました
サイクリングロードになっている旧線路敷を挟んでホームが残っています。改修された駅舎とは対象的に廃止当時から手を加えられた様子はありません
唯一この駅名標だけが本物からサイクリングロードのものに交換されています
せっかく整備したものの、どうやらあまり利用する人はいないようで寂しげな雰囲気。この日も私以外に走っている人を見かけませんでした。
その原因の一つとして起点・終点とも市街地まで到達しておらず中途半端なコースというのがあるように思います
花蓮(富源)方面
瑞穗方面と現役の高架線。木で隠れてわかりにくいですが丁度莒光號が通過していきました
余談ですが某駅では券売機の改修がされず、廃止から8年経っても瑞北着のきっぷが買えたそうです