蔥油餅といえば非常にメジャーな食べ物で台湾人のソウルフードの一つと言ってもいいかもしれません。各地に有名店がありますが、花蓮にある2軒のお店を紹介したいと思います。
蔥油餅の作り方を調べると小麦粉やネギを練ってタネを作り、薄く伸ばして煎るというのが一般的です。しかし花蓮では「炸彈」と呼ばれるタネを高温の油で揚げて作る店が多く、その発祥となったと思われるのがこの2軒「黃車」「藍車」です。
店があるのは林森路と中山路の交差点近く。復興街を南側から上がって行くと最初に「黃車」が見えてきます
名前の由来は店を覗くとすぐわかります。今どきの流行キッチンカー…ではなく黄色く塗られたトラックが店に埋め込まれているのです。こんなことをする必要なまったくなく普通にキッチンを付ければいいのですが、インパクトを出すためでしょう
さて、折角なので2軒を比べてみたいと思います。そんな時のやり方もネットにちゃんと書いてありました
1.まず黃車に行ってオーダーし、番号札をもらえ
2.藍車に行きオーダー、購入しろ
3.黃車に戻り、番号を呼ばれたら受け取り購入しろ
2軒の店ではオーダー方法が違い、黃車ではできたら番号で呼ばれるシステム。藍車はその場で並ぶシステムです。なのでまず黃車のオーダー番号をもらい、藍車へ移動します。両者の距離はわずか50mくらい
もう見えていますがこちらは青いトラックが埋め込まれています
メニューは2軒とも同じで卵ありが40元、なしが30元。明らかにどちらかが先に出来てもう一方が真似した感じですが、藍車が先のようです。こちらには「創始店」の文字がありますが黃車にはありません
列びながら観察。丸めたタネを用意して
揚げると広がります。それにタレを塗って二つ折りにすると出来上がり
感染対策のため硬貨を水につけているのが今どきな感じ
黃車に戻り順番を待ちます。まだできていなかったのでこちらのほうが時間がかかる(≒混んでいて人気がある)ということになりますね
お客さんが途切れないのでどんどん作っています
持ち帰ってきました。2軒とも紙袋が一緒
早速試食。左が藍車で右が黃車
藍車
黃車
味はさすが人気店だけあって美味しく、揚げているせいかネギ臭さがなくおやつ感覚でさくっと食べられます。両者の違いについてネットの評判は「大同小異(だいたい一緒)」ですが、まったく一緒ではなく黃車のほうがふわっとしています。このふわっと感が人気の原因かもしれません。