台中の大坑は旧台中市(合併前)の北部に位置し、ハイキングコースが密集していて週末レジャーの行き先として大変人気があります。例えばこの看板を見るだけでも一號から十號まで10本ものコースがあることがわかります(五號~八號は写っていませんがちゃんと存在しています)。
しかし今回取り上げるのはハイキングは無関係のご当地グルメ。立て続けにいくつも見つけたので紹介したいと思います。
まずはご飯から。道を歩いていますとやけに人が列んでいる店がありました。見た目は古びた普通の小吃店なのですが
この人気ぶり。店の外まで列が続いています
何が美味しいのでしょうか。メニューはこの6種類ですが、大抵一番人気があるものです
しばらく観察していると注文は「排骨」と「雞腿」の2つに集中していることがわかりました。2人でそれぞれ1つずつ注文してシェアしているお客さんも多く、甲乙つけがたい美味しさのようです
並びながらオープンな調理場を観察。大きな鍋で次々に揚げられていく排骨を見てこれは美味いやつ!と直感に訴えられたのでこちらに決定
並ぶこと約30分。ここはお持ち帰りも店内お召し上がりも同じ列で、しかもお持ち帰りの人は一人で何個も注文するので見た目以上に時間がかかるのです。そして出てきました排骨飯
ちょっと質の良いとんかつのような柔らかさで下ごしらえも非常によくされており、食べやすいです。確かにこれは人気が出るのも頷ける味でした。
そして光って見づらいですが、左の無料スープがまた絶品。筍のスープで他の人が食べているのを見てこれもまた直感に訴えられ、この店に決める後押しをした一因であったりします。ところがなんと自分の番が回ってきた頃には鍋の底にちょっと残っているだけ、一切れの筍しか入りませんでしたがやはり美味しかったです
それからすぐわかめスープが補充されましたが、やはり筍スープの美味さには及びませんでした
続いて隣にある手作りクッキーの店へ
絶品スープにも入っていましたが、筍はこのあたりの名産。名産品があるとよくソフトクリームに入れられたりしますが、ここでは…
ケーキに入れちゃいました
ギフトボックスなども用意されています
中段にあるのがそれ
幸い一片単位で販売していましたので買ってみます(35元)。割とおしゃれなパッケージですね
早速宿でOPEN!真ん中に挟まっているのがタケノコ
台湾の肉まんに入っているような細かく刻んだタケノコそのもので、商品名にも入っている通り少ししょっぱさがあります。正直肉まんに入れたほうが美味しいと思うけれど、うまくアレンジして甘いスポンジに合わせており名産品を取り込んたスイーツを作ろうという意気込みを感じられました
そして最後にもう一つ。これはグルメというか買い物ですが…少し山の方へ歩くと道路沿いに農家が露店を出しているエリアが300mくらい続いています
その中にみかんを売る露店があったのですが、別の観光客が試食している脇を通りがったとき何メートルか離れているにもかかわらず良い香りがしたのです。思わず足を止めて戻ってしまいましたが、こんな経験は初めてでした。そして売っていたのはこちら
外見は普通なのですが身はグレープフルーツ「ルビー」のような赤みがかった色で、香りが強く水分が多くすごいみずみずしさ(身が柔らかいので手でむいていると崩れてきてしまうくらい)、酸味は少なくバランスのとれた甘み。台湾で食べたみかんで一二を争う美味しさでした。
売っていたおじさん曰く「これはあまり出回っていない」とのことでしたが、確かに見たことはありません。公共交通移動旅行の初日でしたので1つしか買えませんでしたが、もしまた見かけたら買いたいですね。
少し歩いただけでこれくらい出てくる大坑。今度またハイキングの装備を用意して再訪したいと思います。