高雄市街の路地に有名な一本の木があります。日本にあったら某珍百景の番組に出ること間違いなしの奇観で、私も見に行ってみることにしました。
なおタイトルにある「神木」とは日本語のご神木とは意味が少々異なり、樹齢が非常に高く神様が宿るような樹木に対する呼び名です。この木はそこまでの樹齢ではありませんが、その様子から当サイトで勝手にそのように呼んでいます。
その木が存在するのは苓雅區民權一路91巷
路地に入った瞬間は特に変わった様子はありませんが….
奥へ進むと何か見えてきました
見事に道のど真ん中に一本の木が立っています。バイクや自転車であれば通過することができますが、四輪車は完全にアウト
事故を防ぐため虎縞のテープが巻かれています
反対側に回ってみました
その様子から地元では最狂路霸(最もクレイジーな道のヌシ)と呼ばれて親しまれて(?)おり、何度も各種ニュースに取り上げられています。
では不便を感じる人も少なくいのに何故こんな様子で放置されているのか?その歴史をいくつかのネット記事を総合して紐解いてみると
・元々は40~50年前に住民の一人が育てていた盆栽だった
・その後家の前、道の端の方に植えられていたが木はまっすぐに育たず太陽の光を求めて曲がってしまい、道の真ん中へ。同時に周囲にも家が建つようになった
・現在所有権は樹木と土地どちらも建築業者にあり、彼らがやろうと思えば切ることもできるらしい
・しかし当事者たちは自分たちでやりたくなく、市さえ良ければ買い取って移植してほしいと思っている
・根が張っている面積は513m2にもなり、移植の総費用は4000万元(記事によっては6000万元とも)かかるのでもちろん市はやりたくない
・結局だれもやらないのでそのまんま
・品種はマンゴー
ということのようです。少なくとも30年前からあるというこの奇観、このまま残り続けるのでしょうか?