台湾本島を東西に横切る3本の道の一つで最も北側を通る北部横貫公路(通称北横)。桃園と宜蘭を最短距離で結ぶ路線を先日走ってきました。その途中で立ち寄ったスポットの一つを紹介したいと思います。
そのスポットとは巴陵隧道・巴陵舊橋で、巴陵一號隧道・巴陵舊・巴陵二號隧道の3つからなっており北部横貫公路の旧道です。現在は観光スポットとして開放され、自由に歩くことができます。
今回は南側(二號隧道)から入りました。入口は狭く、これが主要幹線道路の一部であったためで当時はかなり通行に苦労したのではないかと思います
早速二號隧道の中へ。左右に大きな穴が開いており、よく通風孔と誤解されてしまうこれは旧旧トンネルです。実は今歩いている旧道トンネルのさらに先代が存在しており、両者は並行しておらずクロスしていました
トンネルは短くすぐに通り抜け巴陵橋に出ます
渡った感想は「狭い!」。歩行者用の橋なら十分な広さですが、車だと1台分ギリギリであまり通りたくない幅しかありません
橋を渡ると一號隧道へ入ります。原住民文化が取り入れられていて絵が描かれていたりちょっとした物が置かれていたりします
トンネルと抜けると出口のすぐ脇に橋を眺められる展望スペースがありました
またこの場所には一本の石柱(復興巴壟橋紀念柱)が立っており、これは日本統治時代に巴壟橋鐵線橋(旧旧道)を建設した際記念に立てられてたもので、刻まれた文字は日本語。こんなところにも日本があったりします
現道(巴陵大橋)を通って戻ることもできますが、車も多く危ないので元の道を引き返します
帰りは橋をゆっくり観察
少し視線を左にずらずと桃色の新道・今歩いている旧道の中間くらいに旧旧道トンネルの出口が見えており、3代を同時に視界へ入れることができます(クリックで拡大)
橋を渡りきった場所へ旧旧道へ行く横道があり、見学可能
橋は残っていませんが透明な板にうまく絵が描かれており当時を想像できるようになっています
トンネルは埋まっておらず、ここを進むと旧道とクロスした場所に出ます
北橫を移動する機会がありましたら立ち寄ってみるといいかと思います