廃駅を巡るシリーズ、今回は花東線の大禹駅です。

大禹車站
廃止日 1995年3月1日
現状 駅舎残存、ホーム撤去

大禹駅は玉里駅の北隣に位置する駅です。1995年に利用者の少なさから廃駅となりました。駅のすぐ北寄りから三民駅にかけて取直(直線化)による線路付け替えが行われていますがそれは後年になってのもので関係はなく、純粋に利用が少ない故の廃止です。
しかし資料によると当駅よりも利用が少ない隣の三民駅は残っており、なぜこちらがなくなってしまったのか不思議。恐らく二駅とも廃止したかったがそうすると駅間が空きすぎるので中間地点にある三民を残したのでは?と想像しているのですがどうでしょうか。

さて、列車では行けないので玉里からレンタサイクルを調達して向かいました。学校が見えたところで国道を左折し大禹の集落へ入ると奥に早速駅が見えます

小さな集落ですが小綺麗な印象を受け、小学校やアクティビティセンターがあります


さて、駅前に着きましたがびっくり。廃止から18年が経っているというのに下手な現役の駅よりずっと綺麗なのです

向かって左手にある駅前商店も現役で営業中

反対側には映画に出てきそうな古い建物があり、閉まってはいたもののこちらも現役で使われているよう。この駅はまだ「生きて」いる。そう思えました

さて、早速中へ入ってみましたがこちらも綺麗です

どうやら地元の方が定期的に清掃されている様子

出札口の前にはケーブルのドラムが置かれているものの窓口枠の状態はいいです

改札口を抜けるとすぐ線路で柵がされており行けるのはここまで

金網の隙間から覗きましたがホームは完全に撤去されています

トイレなどがある方に回ってみました。手洗い場跡

改札口のアクリル版や

駅名標が残されていました。注目すべきは隣駅との距離で合計11.5キロありますが、現在玉里-三民は11.0キロで線路付替えによりかなり短くなっていることがわかります

再び外に出て駅前全景

さて、折角ですので商店に立ち寄ってみます。食品雑貨のほか駄菓子が売られており、いくつか買ってみました

するとお腹空いてる?朝ごはんあるけどあげるから持っていかない?という申し出が。時刻は昼過ぎ、ありがたく頂戴しました!(ハムサンドでございました)

いい旅を!というお言葉も頂戴してまた先へ進みました