台湾のどの町にも必ず一軒はあるであろう牛肉麵のお店ですが、その中でもずっと気になっていた店がありました。赤い看板の台灣牛牛肉麵という店がそれで、ついに入店する機会を得ましたのでレポートしてみたいと思います。
こちらがその看板。赤地に力強い文字でインパクト抜群、さらに台湾本島に角が生えた独特のロゴマーク。台東へ行くとよく見かけてあちこちにある印象でしたが、店は太麻里本店と車城の2店舗のみでそれだけ印象に残りやすかったということでしょう
いずれも幹線道路沿いで車でもアクセスは良いのですが駅や市街地からは遠く、バスはあるものの本数が多いとは言えないため公共交通での移動が多い私はなかなか来られなかったのでした
それよりも興味を引かれたのは「四學士姐妹經營」というキャッチコピー。他所では見かけません
入口はこんな感じで牛肉麵店というよりファミレスのような印象
店内は広くやはりファミレス・フードコート感があります
注文の仕方は独特でまずメインとなる牛肉麵をパネルなどを見ながら注文用紙に記入して会計に列び、ショーケースを見ながら追加の料理を口頭で追加していきます
値段は牛肉麵が平均250元程度と田舎にしては少々高めの設定。追加の料理も同様でした。ライバル店が少ない地域のドライブイン的存在で多少割高でもお客さんはよく入っているようです。その辺「四學士姐妹經營」のセンスが光っているのかもしれません
カウンターの中には何人もの女性スタッフさんがいらっしゃり、どの方が件の四學士姐妹なんだろうと気になり配膳に来てくれた方に尋ねてみました。「今調理の方にいます」とのことでホールには出ておらずお会いできませんでしたがお店にはいらっしゃるようです
こちらは我々が注文したトマト牛肉麵。たまたま3人とも同じものを頼みましたが、皆美味しかったという感想でこれだけお客さんが入るのは立地だけでなく中身も伴っているからだと思いました
そして客席の一角に何枚かのパネルが飾られており、四姉妹と思われる方が写っていました
お手洗いに行く途中にはお店の歴史を紹介したコーナーがあり、家が貧しくその困窮を脱しようと様々な商売を試みたお父さんが行き着いたのが牛肉麵であり、それを大学でそれぞれ別の分野を学んだ四姉妹が力を合わせてここまで大きくしたといったことが書かれていました
余談ですが郊外店ということで敷地は広く、駐車スペース以外にもちょっとした公園になっている区画があるのですが秋茂園を彷彿とさせるようなコンクリート像などがいくつか置かれていました。こういったものがお好きな方にもいい店かもしれません