台北市・新北市には非常に多くのバス路線があり、その数だけ路線番号があります。中にはゾロ目など特徴ある番号もあり、その中でも特にインパクトある路線として888路というものがあります。中華圏で縁起の良い数字とされる8、それが3つも重なった888路にいつか乗りたいと思っておりました。
アクシデントもあり2回の訪問でようやく乗ることができましたので、8月8日に前編を公開したいと思います。
この路線の起点・終点は新北市萬里區の萬里區公所・圳頭。全線が萬里區に属しています。萬里市街から山へ向かって走る路線で1日平日3往復・休日2往復しかなく、1本目は早朝で間に合わないので10時台の2本目を狙っていきます。953路で現地入りし、まずはバス停の確認と撮影
確かに888路の記載があり、ここが起点になっています
時間になり、バスが道の反対側に来ました。ちゃんと「888」の路線番号を表示しています。ここは始発なので車庫から回送されてきてどこかで折り返し、こちら側に来るのだろうと思っていたのですが…
なんとそのまま走り去り戻ってくることはなく、別の道を通って次の停留所へ向かっていきました。どうやら停留所の表記が間違っていたか、Uターン作業を嫌って本来とは違う反対側から発車する運用になっているようです。
当然乗れるわけもなく、この日はこれで終わってしまいました
その後なかなか再訪する機会がなく、数ヶ月経ってようやく再チャレンジ。今度こそ「正しい」停留所から乗ろうとしますが、またしても罠が。丁度工事?が行われていて萬里區公所へ通じる道はバス進入禁止になっているのです。観察しているとルート変更するバス、そのまま気にせず進入してくるバスなどまちまち…果たして888路バスはどこから発車するのか?
しばらく考えた末始発からの乗車にこだわるものでもないので一つ先の停留所から乗ることにしました
結論としてはこの選択は大正解。やはりバスは始発停留所に入らず、別の道を使って折り返してきました
(ここでお断り:この先は山道を走行中のバス車内で撮影しているのでコンディションは悪く、いまいちな画ばかりになりますがご容赦ください)
乗車は自分含め4名。最初はそこそこ建物が並んでいますが
すぐにカーブが連続する山道に
ところで車内には888路以外に789(區)路の路線図が掲示されています。これは車両を共用しているということで何も不思議はないのですが、後半で起きる出来事の伏線になっていました
山道にありがちな看板が林立する分岐点。こういうのがないと迷う人が多いのでしょう。さり気なく温泉施設が混ざっていて、陽明山の一角らしさが感じられます
突然大きな寺が現れました。天祥寶塔禪寺です。私以外のお客さんは全員ここで下車、参拝客だったようですが、帰りはどうするんでしょうか?(折返しのバスに乗らないともう今日の便はありません)
再び何もない山道に戻りましたが、カーブはゆるやかで2車線きっちり確保されています
寺に続いてまた突然現れた謎の施設。あっという間に通り過ぎてしまいましたが、この正体は帰りに判明
先程まで走っていた産業道路から分かれ、県道の支線に入ってきました。このあたりには集落があり、888路はここと萬里市街を結ぶ役目が大きそうです。
ところで台湾人ってハート型やLOVEのオブジェを作るのが好きな気がします
集落を抜けて再び山の風景になると終点はもうすぐ
鉄道ローカル線にありそうな小さな待合所がポツンとある場所が終点でした
運転士にそのまま折り返し乗車する旨を告げて一旦ICカードをタッチ。折角なので少し時間を貰い、車外に出てバスと待合室を一緒に1枚
帰りは同じ道を戻るだけ、のはずだったのですが….後編へ続きます