現在日本に来ておりますが、京急線の中で見かけたポスターが興味深いものでした。ANAの増便を告知する内容なのですが、中国語の表記が3種類あるのです。

台湾と大陸では文字がそれぞれ繁体字・簡体字で異なるのは有名は話ですが、分かれて数十年も経っていると漢字表現自体や言い回しも違うものが増えてきます。また広東語圏である香港はまた別の表記があります。このポスターは上から中国・香港・台湾で自然に聞こえる表現がされており、観察してみると語順・単語が異なっているのがわかります。

例えば台湾でターミナルは「航廈」であり、「航站」や「客運大樓」の表現は使いません。台湾で客運大樓と言ったらそれはバスターミナルです。単純に簡体字を繁体字に置き換えただけのポスターも多い中、ここまで気を使うANAさんやるな、と思いました。