台中・花蓮などに台鐵の廃線跡を利用したサイクリングロードがいくつかありますが、糖鐵(サトウキビ列車)の廃線跡から転化したものもあります。
その一つが台南の糖鐵自行車道で、新營糖廠から嘉義縣の南靖糖廠までを結んでいた路線の一部が整備されています。今回は未整備区間も含め終点まで走ってみました。
まず駅前でUbikeを調達。電動アシスト車の比率が高いですね
糖鐵の新營車站を出発。昨年の観光列車運行開始により現役の駅となりました
三線軌条から糖鐵単独のナローゲージとなり道路を渡ります
線路以外にも踏切の遺構など一部設備が残存
線路はしばらくは住宅地の道路脇を走ります
さらに行くと遊歩道スタイルになりました
出発から13分で天鵝湖に到着。沿線の風景スポットはここくらいで、観光要素が少ないのがこの路線の少々残念なところ
Googleマップを見ると天鵝湖を出た少し先、この写真の奥の信号あたりでサイクリングロードを示す緑色の線は途切れており、糖鐵自行車道もそこまでです
しかしその先も糖鐵綠廊道と名前を変え、サイクリングロードは続きます
道路と線路が並走し、その間に柵のない様子は虎尾の線路とそっくり
出発から26分。何かの施設が見えてきました
仕安と書かれた新しい駅名標があり、現役当時ここに旅客駅があったのでしょうか?調べてもまったく資料が出てこず、もしかしたら後からサイクリングロードの整備と一緒に設けられたのかもしれません
ホーム脇にあるこの転轍機は本物ですね
見るべき価値があるのは隣の長短樹信號所跡です。こちらは間違いなく当時の施設の遺構でよく残っています
この場所で四箇所の製糖工場から来た線路が合流・分岐する非常に重要な場所でした
設備だけでなく車両も展示されています。屋根付きで保存に力が入っていますね
線路は引き続き北へ向かって続いています
後編へ続きます