經國七海文化園區は台北市の忠烈祠近くにある故前總統蔣經國の記念館です。一般開放が2021年と比較的最近でしかもコロナ中であったこともあり台湾人にもあまり知られていない施設となっていますので紹介したいと思います。

忠烈祠から大直方向へ3分も歩くと真新しい建物が見えてきます


入口はこちら。この手の記念館は無料であることが多い中こちらは有料で一般料金は180元とそこそこのお値段。本当に興味がある人だけ来てほしいという感じがします

実は購入したチケットに重要な情報が書かれているのですが見ることなくしまってしまい、窓口のお姉さんも特に説明してくれなかったので後でちょっと困ったことになりました

敷地はかなり広くまずは大きな池の周りを散策することになります。こんな場所が台北市内にあるとは意外です

歩道もよく整備されていて気持ちがいいです

ここでまずは本館へ行こうと思ったのですが、実はこれが間違いでした。実は經國前總統の旧居の見学は時間が指定されており、その時間はチケットに書かれています。私はそれに気づかずまっすぐ本館へ

こちらが本館

入ると早速前總統が迎えてくれます

さすが有料施設だけあって展示は力が入っており、前總統の生い立ちから功績まで余す所なく紹介されています


トレードマークはやはりこの眼鏡でしょうか


定時ガイドがあったので混ざって説明を聞きながら見学。どこの施設でもそうですが、定時ガイドがあったら参加することをお勧めします。まるで理解度が違うので(中国語ができないとだめですが)

こちらは日本での一コマ。左下に写っているのはかの王貞治氏です

一見すると遊んでいるように見えますが、中部横貫公路の工事現場を視察した時の一枚。工事現場での寝泊まりなどもされたそうです

「今日やらないと明日後悔する」。私は明日できることを今日やらないタイプなので真逆のようです

奥の第二展示コーナーには前總統の日記が公開されています。実は父である蒋介石氏の命令により直筆で何十年もの間書かされていたもので、ロシアに留学していた前總統が共産主義に侵されていないか監視する目的がありました

晩年になると老化により字がだんだん大きくなり1マス1文字から2マス1文字になっています

中庭を挟んだ反対側にも建物は続いていますが、こちらは公開スペースではないよう

さて、閉館も近いしそろそろ寓所(旧居)へ行こうと向かってみると「見学?あなたのチケットもう時間過ぎてるじゃない。最後の組ももう出発した後だよ」と言われてしまいました。時間指定があることを知らなかったことを説明し、お願いすると途中まで進んでいた最終グループに混ぜてもらえました

管理人さんに挨拶

こちらが寓所(旧居)。写真を撮れるのはここまでで中は撮影禁止、自由に歩き回ることも不可でガイドさんについて一緒に回る必要があります

ざっくり言うと前總統が最も長く住んだ場所だけあってどういう生活をしていたかがわかる場所で、士林官邸に近いものがあります。正直自由見学しても支障はなさそうでしたが、色々事情があるのでしょう

入口脇の建物にも展示コーナーがあります。こちらは外国人である前總統婦人が中国語を練習したノート

寓所を出てそろそろ撤収。施設内にはレストランや

記念品コーナー

そして図書館などがあります。あまり外国人向けの施設ではなく(一応英語の解説はある)、実際見学者は台湾人ばかりでしたが台湾の歴史に興味がある方は見学して損はない施設だと思います