通常廃墟というと管理はされておらず荒れ放題、暗黙あるいは明示的に立ち入り禁止となっていることがほとんどです。しかし以前紹介した千越大樓のように入場料を取って見学させる稀有な例もあります。
そんな有料廃墟(しかも遊園地系)がまだあると聞き、現地まで出かけてきました。写真が多くなったので3回に分けて紹介します。
その名は石頭公園。場所はまたしても台中、ただし今度は旧台中市の方ではなく海線側。最寄りは大甲駅で、現地までの公共交通はないのでUbikeを利用して向かいます。ステーションへ行くとほとんど空でびっくりしました
国道1号線を川の手前で折れて堤防沿いを進みます。商店や住宅の類はまったくなく、こんなところに元遊園地があるのでしょうか?
Google先生からはこちらへ曲がれとの指示。ますます怪しくなってきました
先生、本当にこの道で合ってます??
ダメじゃないですが…
先生は無情にもこのまま進めと仰っておりますが、無理です
引き返し別ルートを探すべく元の堤防道路へ戻り、引き続き進むと古びた観覧車が見えてきました
石頭公園の看板が現れ、ここで間違いないようです
果物狩り・農産物販売・屋外教育・撮影・軽食・焼肉と釣りができる(た)ようですが、果たして?
ゲートは綺麗で廃墟感はありません。左側にチケットブースがあり、誰もいないように見えましたが覗いていると係の方が出てきてチケット(200元)を購入できました
中も普通に整備された公園という感じですが…?
案内看板は朽ちており早速廃墟感が漂ってきました。タイトル以外の文字は読むことができません
左の方へ進むと昔の施設にありがちな蔣介石氏の銅像。「世界の偉人」というタイトルでこれが建てられることは今の時代だとあり得ないでしょう
その奥にも観音像のようなものが
台座の4方向に偉人の像らしきものが設置されており、この人は唐の軍師だそうです。なんとなく当時の教育観が見て取れますね
壁には動物の石像
朽ちた柱が折れて転がっている様子はドラクエ5の天空への塔を思い起こさせます
その先はちょっとした畑になっており、何かが植えられていました。隣にはライムやみかんが生っていたので最初の案内にあった果物狩りもできなくはなさそうです
再び朽ちた看板を発見。こちらはある程度解読でき、常識的な禁止事項が書かれていました
その先にあったのは巨大な池。半分に仕切られた南側にはハスが植えられており
残り半分は何もなし。よく見ると縁はタイル張りになっていますが、これは…?
反対側に渡ると唐突に現れる自由の女神像。シュールです
その左手にはお城のような謎の建物がありました。入れるようなので行ってみます
入口にあった文字は化粧室・更衣室
文字やイラストもレトロ
中は何もない広い空間といくつかの個室。ここで大勢が着替えたのでしょうか?そして乾燥させているのか収穫したハスが吊るされています
2階へ上がってみます
ここは本当に何もないだだっ広い空間でした。当時の用途は何であったのでしょうか
屋外に出てきました
先程通ってきたハスの池が一望できます
(その2へ続きます)