台湾は暑い国ですので各地にかき氷店があります。大抵は一つのエリアに1軒だけというのが多いですが、場所によっては2軒以上が店を構えしのぎを削っているところもあります。特に有名なのは潮州のロータリ脇にある燒冷冰・冷熱冰でしょうか。
宜蘭縣南澳にも素晴らしい氷屋があるとの情報を得て現地を訪問したところ、ここでも同様の場所を見つけました。
台鐵を南澳駅で下車、ここから歩いていきます。あちこちで改築が進む中でここは昔ながらの駅舎
国道を蘇澳方向へ向かって数分歩くと到着。道を挟んで両側にそれぞれ黄色と青色の看板が出ています
まずは南行(花蓮方面)側にある建華冰店さんへ。黄色の看板がいくつも設置されていてとにかく派手で目立っています。店員さんも積極的に呼び込みをしていました
ライダーさんがよく立ち寄るようで、ものすごい数のリボンがくくりつけられています
早速店の中へ
老舗らしい佇まい。開店70年以上だそう
老舗のお約束、記事の切り抜きと有名人?の写真
メニュー豊富で迷ってしまいますが、看板メニューの傳道冰+冰淇淋を注文。上のドラゴンフルーツアイスが目を引きますが、更に美味しいのは下に沈んでいる傳道冰。香蕉冰と呼ばれるバナナの香り付けをしたシャーベットです
さすが老舗、トッピング含め完成された味で絶品です
続いて北行(蘇澳方面)側にある南興冰店さんへ…入ったわけではなく日を改めて再訪しています。こちらは向かいに比べて控えめな印象
店内にいたのも休憩中のおばちゃん一人で静か、派手な建華冰店さんとは真逆です
入ってすぐ目につき特別な存在感を放っているのがこの貯蔵庫。この木製の蓋の下にアイスがしまわれています
モーターと繋がったこの機械は何でしょうか?
声を掛けるとはい、いらっしゃいという感じで出てこられました。メニューはこちら
…ですが字面ではどれが一番美味しいのかわかりません。そこでGoogleマップに投稿されていた写真を見せて「これください」
(写真にあったドラゴンフルーツアイスとは)同じフレーバーは今ないけどいい?と確認され、蓋を開けて作り始めました
貯蔵庫を横から見ると銭湯の浴槽みたいです
出てきたのがこちら。綜合冰(75元)というらしいです。壁のメニューが全てではないということですね
自分でトッピングを選ぶとプリンとかパイナップルとかになりがちで豆系は選ばないのですが、こうして出てくると完成された美味しさに気付かされます。下に隠れている白い氷がいい仕事しているのは相変わらず。
結局どっちのお店が美味しかったの?聞かれるとどちらも美味しかったとしか言いようがありません。ネットの評価もどちらに入っても大丈夫、☆の数も拮抗しています。どちらでも好きな方へ入りましょう
しばらくお客さんは私一人でしたが、バイクの一団が到着し
ライダーさんがなだれ込んできて一気に賑やかになりました
もう一人おばちゃんが出てきて2人がかりで対応にあたっています
帰り際柱の裏側に多数のリボンを発見。最後まで控えめな南興冰店さんでした