2024年11月30日をもって66年間に渡って東部地区で営業してきた花蓮客運がすべての路線を他社へ譲渡しその歴史に幕を下ろしました。かつては台東市や台中市まで路線を伸ばし、名実ともに花蓮交通の主でしたが2020年ごろからどんどん路線を減らしていき、最後は1122路(花蓮-瑞穗)と1142路(光復-玉里)の2路線を残すのみとなっていました。
最終日は土曜日で出かけやすく、丁度時間も空いておりましたので最後の姿を記録してきました。

計画は乗車と撮影の二段構え。問題はどの便を狙うかで、1142路のほうがわずかに遅い時間まで走り本当の最終便なのですがそれより本拠地花蓮バスターミナルを発着する便を狙いたい、ということで1122路に決定。
そして乗るなら全区間明るい時間帯を走行するほうがよいということで花蓮→瑞穗の往路便を乗り通し、到着後は鉄道で先回りし復路の到着シーンを撮影することにしました。

ということでやってまいりました花蓮バスターミナル。かつてはこの手前にバス型をした自社ターミナルを構えていました

サービスカウンターは残っていますが窓口は塞がれ機能していません。1日2往復では必要ないのでしょう

ターミナルにはいくつものプラットホームがありますが、花蓮客運は他社と共用の1箇所だけ

外側から見ると3番ホームが花蓮客運になっていますが、実際には統聯客運が使用

ターミナルを発車する花蓮客運最後の1本。この便に乗っていきます

駐車場を見ると太魯閣客運・興東客運・首都客運・台北客運・統聯客運…花蓮客運の姿はありません。興東客運ははるばる台東市からやってくる1日1往復の珍客

しばらく見ていると見慣れたオレンジが入ってきました!これは瑞穗から到着した便で、一旦ターミナル外の駐車場へ移動し次の発車まで休憩

時間になったところで改めて入線



担当はFAC-839

もしかしたらバスマニアで混雑するかも、と思いかなり早めに行ったのですがぜんぜんいませんでした。代わりに目立ったのが高齢者で、明らかに名残乗車の集団がいました。やはり思い入れがあるのでしょう

記念撮影しまくりです

時間になり皆に見送られ発車


後編へ続きます