小琉球への入口でありマグロでも有名な東港。今はバスで行くしかありませんが、かつては鉄道で行くことができました。
鎮安駅から分岐していた台鐵東港線がそれで、営業キロは6.2キロ。途中駅は大鵬駅のみで、1991年に旅客営業廃止→2002年貨物営業廃止(廃線)となっています。現在は廃線から23年となりますが、現状がどうなっているか調査してきました。
古地図と対照して確認したところこのような感じであったようで、鎮安駅を出るとすぐに100度ほどカーブして西北西へ向かい、国道17号線に沿ってまっすぐ東港へ向かっていました。できれば起点の鎮安駅から終点の東港駅に向けて辿りたかったのですが、鎮安駅側にUbikeがないためやむを得ず東港駅からとなりました。
高鐵左營からバスで東港ターミナルに到着
そのすぐ隣にある町役場が東港駅跡になるようですが、すでに再開発が進み当時を偲ばせるものは何も残っていません
ここも鉄橋があったはずですが、まったくその気配はないですね
引き続き鎮安へ向けてUbikeを走らせます。住宅地裏のこの道か脇の空き地が線路跡と思われますが、遺構はなし
初めてそれとわかるものが現れたのは東新路との交差地点。台鐵マークが書かれた柵・元枕木とわかる柱など明らかにここは元線路敷です。國營台灣鐵路表記になっていることからわかるように最近になってから工事が入っており、1年ほど前のストリートビューでは草むらで来てもわからない状態でした
その後もずっと旧線路に沿って柵が続いており、何か作るつもりなのかもしれません
今度は船頭路との交差地点で観察。ここも1年前のストリートビューでは森になっていてまったくわかりません。2025年になってから来たのは良かったと言えます
ここは柵が途切れていて入れるようになっていました
枕木の柱
そしてついにレールを見つけました!全体を通じてレールが残っていたのはここだけです
更には転轍機まで
次は大鵬駅跡を目指します
(後編に続きます)