台南市中心部の日本統治時代古蹟密集地区に消防史料館があります。当時は消防署と警察署の合同庁舎であったもので、現在その一部が消防史料館となり、自由に見学が可能になっています。
資料館が所在するのは国道20号の起点となるロータリー。付近には旧台南州庁舎・旧台南州議会・旧台南警察署などの史跡がひしめいています
火の見櫓の真下にあるのが観光案内所。日本統治期古蹟マップなど有用な資料をもらえます
その隣が消防署入口。建てられてから100年近く経つのに当初の用途のまま現役というのはすごいですね
そしてそのさらに隣が消防史料館入口。観光案内所・消防署・資料館と今でも合同庁舎の体裁を保っています
では中へ入りましょう。ここは警察署として使われていた区画で、入口付近は壁やカウンターに曲線が多用され同時代の古蹟の中でもあまり見かけない様式となっています
向かって左側には消防車の展示
少し奥の小部屋では台南における近代消防組織の黎明期が解説されています。日本統治期に住吉氏によって始まり、発展してきました
通路を奥へ進み
2階へ。階段には緊急出動時にポールを滑り降りる様子が再現されていました(現役時は警察署でしたので博物館へ改装する際に設置されたもの)
2階部分は小さな展示スペースのみで、過去に起きた大火災を解説しています
3階が最も広く、この史料館のメインとなっており
殉職した消防官の紹介
機材の紹介
消防服体験コーナー
地震による倒壊現場を再現したコーナーがありました
現役の消防署と同じ建物にあるため一見するとわかりにくく見過ごしがちな施設ではありますが、短時間で気軽に見学でき歴史建造物を鑑賞することもできますので是非立ち寄ってみるとよいかと思います