一口に市場と言ってもいくつかのタイプがあり、それぞれ営業時間や売り方などに違いがあります。それぞれの特性を知るのがよい買い物をするコツです。
【屋外朝市型】
営業時間→午前中(8時~12時くらいのところが多い)
価格→安い
主な販売品→各種食材、雑貨など
具体的な例:景美菜市場、社子市場、太平菜市場等
固定の販売スペースを持たず、路上に品物を並べたり、屋台で売ったりと日本人がイメージしやすい市場です。基本午前中のみの営業で、昼までには撤収するところがほとんど。固定店舗がなく経費がかかっていない分値段は最も安くなっています。時にはスポット入荷で相場の半額~1/5などの超特価で買えることも。
毎日撤収するため、終了時間が近づくと値下げされさらにお得になります。
【屋内伝統型】
営業時間→午前中(8時~12時くらいのところが多い)
価格→安い
主な販売品→各種食材、雑貨、服飾、漢方薬等
具体的な例:東門市場、湖光市場、龍口市場等
市場として固定の建物があって営業しているもののうち、古いタイプ。歴史を感じる味のある市場が多く、店も老舗中心で見て歩くのがとても楽しい場所です。価格や営業時間の傾向は朝市型に近く、昼過ぎには終わるところが多いので営業時間には注意。
【屋内現代型】
営業時間→日中(8時~17時くらい)
価格→高め
主な販売品→各種食材、雑貨、理容美容、服飾、参拝用品店など
具体的な例:興隆市場、龍城市場、士東市場等
市場として固定の建物があって営業しているもののうち、新しいタイプ。公共施設などと一緒になっていることも多いです。営業時間は長く、夕方5時くらいまで買い物が可能(早く終わってしまうところもある)。固定店舗であることを活かして食品雑貨以外にもPC修理、エステ、占いなど実に様々な店があります。理髪店や廟があるのがお約束。
場所代がかかるのか値段はやや高めな傾向にあります。
【アーケード型】
営業時間→日中~夜間(9時~20時くらい)
価格→やや高め
主な販売品→ほぼなんでもあり
具体的な例:東三水市場、晴光市場、華榮市場等
日本の商店街に近い感じの市場。アーケードの両側に様々な店が並び、食事やおやつも充実しているので観光目的で行くなら特にお勧めできるタイプです。
【夜市型】
営業時間→夕方~夜(16時~19時くらい)
価格→安め
主な販売品→食材
具体的な例:、第二果菜市場、環南總合市場等
朝市型の夜版。黃昏市場と呼ばれ、その名の通り黄昏時から営業が始まり、19時くらいには撤収します。朝市と同じ場所で開かれることも多いです。売っているものも一緒なので、朝買い物に行けなかった時の貴重な存在です。
【卸売型】
営業時間→早朝~朝(2時~12時くらい)
価格→やや安め
主な販売品→食材
具体的な例:第一果菜市場、第二果菜市場、環南總合市場等
いわゆる卸売市場。巨大なスペースに無数のブースがひしめいていて圧倒されます。名前に果菜市場と付くところは大抵このタイプ。卸売市場ですが、普通に買い物でき、特に大量に買う必要もありません。値段は卸売価格で特に安い、ということはなく朝市型よりちょっと高い感じ。とにかく店(ブース)の数が多いので、他所では手に入らないレアな食材が手に入りやすい場所です。
【専門型】
営業時間→日中(9時~18時くらい)
主な販売品→布、音響など
具体的な例:永樂布業商場(永樂市場)、西寧市場等
他の市場とは毛色が異なり、特定分野の商品だけを売る市場。布生地の店が集まる永樂市場(永樂布業商場)が特に有名。
またこれら単独ではなく、屋内現代型の周辺に朝市型が展開するなどのタイプもよく見られます。