ガイドブックなどでは紹介されているにも関わらず龍山寺などの陰に隠れて訪れる観光客は多くなく、ツアーでも組み込まれることは少ない台北孔廟(孔子を祀った廟)。
隣接する保安宮などと一緒に紹介してみたいと思います。
孔廟の最寄りはMRT圓山駅。2番出口から徒歩5分とアクセスは良好です。
庫倫街をまっすぐ進むと右手に孔廟の壁が見えてきます。実はここが本殿の真正面なのですが、ここには入口がありません。
メインの入口は大龍街側にあります。ここは唯一台北市が管理しているという廟という特徴があり、どちらかというと博物館などに近い扱いです。そのため休館日(月曜)があるので注意。
入ってすぐ右にチケットブースに似た案内所があり、日本語のパンフレットもあります。順路も書かれているので見ておくといいでしょう。
本殿エリアへの門。弟子が多数いることを表す桃李滿天下という言葉に合わせて桃と李の木が植えられています。
こちらは先ほど見た壁の内側で、中央に描かれているのは宝物を踏みつけた麒麟の絵。
その向かいにあるのが一つ目の櫺星門。行天宮にも似た立派な門です。
その門をくぐると二つ目の儀門。これだけの門が二重になっているあたりからいかに孔子が重要視されているかがわかります。
儀門をくぐるとようやく孔子が祀られている大成殿(本殿に相当)が現れます。
別の角度から。
大成殿裏手の崇聖祠には孔子の先祖などが祀られています。本殿の敷地内にこうして木が植えられているのも珍しいですね。
数か所に分けて孔子の生涯や教えを紹介したコーナーがあるのも特色です。日本語の説明もあり、わかりやすくできています。
廊下。
実はここ、日本統治時代の建築でその関係か昭和型板ガラスが使われている箇所がありました。
建物にかなり見ごたえがあり、人も多くないので落ち着いてゆっくり見学できます。隣の保安宮で廟らしい雰囲気も味わうことができ、お勧めできるスポットです。次回はその保安宮を紹介します。
臺北市孔廟
台北市大同區大龍街275號
8:30-21:00(月曜休み)