台湾十大名茶シリーズの最終回、紹介するのは三峽龍井茶です。
産地は新北市三峽區の成福地区。実は7月にも訪問しているのですが、その時の茶農家さんでは龍井茶を生産していませんでした。
その時にこの地区で次の生産は11月頃というお話を伺っていたので4ヶ月待ち、再訪しました。
今回は新店からのバスを成福派出所で下車。
降りてすぐ目の前が目的の天芳茶行さん。
奥には碧螺春と並んで目的の龍井茶もありました。
受賞した賞の数々。
来意を告げると昨日電話くれた人だね?とご主人が出てこられました(念の為電話して龍井があることを確認しておきました)。
早速お茶を淹れていただきます。
まずは龍井から。味が出たかどうかは色を見て判断してね、とのこと。時間で何秒、という茶農家さんもありますしこのあたりはそれぞれ基準があって面白いです。
だいたいこのくらいが丁度いい様子。
飲んでみるとまろやかで美味しいです。
飲みながらいつもの通り色々お話を伺いました。
台湾緑茶は龍井・碧螺春の2種類がありますが、生産量の比率は龍井より碧螺春のほうがかなり多くなっています。台湾十大名茶に数えられるのは龍井の方で味は強いのですが、最近では香りの良い碧螺春の方が人気があるためあまり生産されなくなっているとのこと。
現在主な愛飲者は80~90代の高齢者とその影響を受けた子供の世代で、天芳茶行さんでは昔からのお客さんのために生産しているとのことでした。
続いて碧螺春も試飲。一口飲むと確かに龍井より強い香りがします。
左が龍井で右が碧螺春。龍井は真っ直ぐな針状、碧螺春は縮れた感じでまったく形が違います。
同じ緑茶でも製造工程、加工に必要な機械が違うので別途用意しなくてはならず、碧螺春生産のついでに龍井というのはできないそうです。
試飲が終わったところですぐ裏手にある茶畑へ案内して頂きました。
天芳茶行さんは有機栽培・手摘みです。雑草が生えているのが有機栽培の証拠。
お店に戻り、茶葉を購入。美味しかったので龍井と碧螺春どちらも購入しました。値段は同じで150g350元。有機・手積みでこの値段は安いです。
最後に丁度積んだばかりという茶葉を見せて頂き、帰路につきました。
天芳茶行
新北市三峽區成福路163號
02-26726808