台湾には星の数ほどパイナップルケーキメーカーがあり、私もこれまでかなりの種類を食べてきました。
当然美味しいものもあれば不味いものもあるのですが、久しぶりにこれは!と思えるものに出会いましたので紹介します。
その名は鐵金剛鳳梨酥(パイナップルケーキ)。
製造元は鐵金鋼食品有限公司という、いずれも大変硬そうなネーミング。製造工場兼本店があるのは台南市關廟區。
台南市を名乗っていますが旧台南縣地区で台南駅からはかなり距離があります。直接買えるのはここだけで(以前は台北に支店がありましたが、なくなってしまったようです)、あとは通販で取り寄せるしかないレア物。
店内は売店というよりショールームといった雰囲気。左側が工場です。
いくつか種類がありますが、主力商品はこの2種類。
入店するとそれぞれ1/2個ずつお茶付きで試食させてくれます。
原味が一般的なスタイルのパイナップルケーキ。生地はやわらかめで酸味の効いた餡が特徴。
冬瓜は入れずパイナップル100%の系統です。
そしてもう一つがこの店オリジナルの燒鳳梨酥(焼きパイナップルケーキ)。
パイ生地に先ほどと同じ餡が織り込まれており、パイナップルケーキを離れ別のお菓子として完成している一品。サクサクの食感に時々顔を出す酸味がよい感じです。
關廟といえば有名なパイナップルの産地。原料もよいものを使っているようです。
小さなものは6個入りから20個入りまで、また原味のみ・焼きのみ・ミックスと揃っておりお土産にもしやすいです。
帰り際に何故こういう名前なのですか?御社のパイナップルケーキはものすごく固いというわけではないですよね?(前述の通りむしろやわらかめ)と尋ねると、「以前鉄工所をやっていたのが由来です」とのお答え。
華麗に業態転換をしていたのです。
入手先が限られなかなか買えない一品ですが、もしイベントなどで見かけたら是非購入したいところです。