阿里山鉄道に乗車する場合、主要駅かつ観光スポットである奮起湖か終着駅である十字路で下車する方がほとんどです。
私も途中駅での下車は特殊事情(線路寸断によるのりかえ)を除き私も経験がありません。
そうなると何があるのか気になり、特にマイナーな駅を狙って途中下車する旅を企画しました。阿里山鉄道は本数が少なく、土休日でも3往復。午前はすべて上りで午後は下りです。そのため片道ごとに下車できるのは2駅、往復で4駅となります。折返し駅もマイナー駅にすればもう一駅増やせますが、長時間滞在はきつそうなので奮起湖としました。
そして今回選んだのは標高が低いほうから獨立山,梨園寮,交力坪,水社寮。特にマイナー度が高そうな山岳区間の駅を選んでいます。
まずは朝8時に阿里山鉄道の窓口に行き、きっぷを購入。最初に乗る便は乗車時間が最も長く、自由席なので早めに行って席を確保する必要があります。しかしこのご時世前にいたのは欧米人1人だけ、しかも購入時に「8:30の自由席車と9:00の座席指定車どっちにする?」と聞かれていた(=まだ席がある)ので空いていたようです。
列車が入線してきました。このまま逆方向に発車し、後ろから押す形で終着駅まで行きます。
早めに行って並ぶのにはもう一つ意味があります。自由席列車の中興號は基本ロングシートなのですが、
一部阿里山號用クロスシート車が混じっていることがあります。大抵嘉義寄りに連結されるようですので、1号車を狙ってみるといいでしょう。
この日は1両がクロスシートで座席はすぐに埋まり、ロングシート車は比較的空いていました。
途中樟腦寮-獨立山間では車窓に雲海が出現。
そして最初の下車駅交力坪に到着しました。天気予報が晴天の日を狙い、麓の天気もまずまずでしたが読めないのが山の天気。着いてみるとかなりの霧。
ここは今回訪問する駅の中では比較的利用者がおり、列車到着直後はそこそこ賑わいます。駅は有人で窓口も営業しており、きっぷを購入できました。
待合室と出札口。綺麗に整備されています。
標高はギリギリ1000mに届かない997m。
ホームはなく、お立ち台を使って乗降。
線路のすぐ脇に古びた商店があり、以前車窓から見て気になっていました。飲み物や菓子類、阿里山茶などを売っています。
次の列車まで駅付近を散策します。
まずは駅舎側へ。下る道があり、まずは小さな廟
そして数軒の住宅
その先は竹林
私はここで引き返しましたが、さらに下には車道が見えていました。本数はわずかですが、バスも通っているようです。
今度は線路の反対側へ。階段を上がると
派出所があり、あとは何もなし。前後の道は先程見た車道に合流しているようです。
派出所から駅を俯瞰。
ほかにこれといった施設もなく、先程見た人たちはどこから?と思いましたが地図で見ると少し離れたところに滝や民宿が点在しているのでそれらの利用者かもしれません。
霧の中次の列車がやってきました。これに乗り次の目的地水社寮へ向かいます。