先日新竹方面へ出かける際、ふと思いついて桃園に寄り道し林口線の廃線跡を追いかけてみることにしました。
林口線は桃園駅から分岐し林口の海沿いにある火力発電所を結ぶ18.4キロの貨物線で、深澳線と同じ性質のものです。貨物線ではありますが、末期には桃園縣政府の計らいで旅客輸送も行われていました。
2012年に廃止された後8年を迎える林口線を徒歩と自転車で追いかけた記録です。
本線旧線の廃線跡。左手奥から林口線が分岐していました。
桃園駅付近は徒歩で回ります。
旧林口線ホームあたりにいつの間にか願景館なる施設ができていました。残念ながらコロナで閉鎖されており入れず。
桃園駅付近は立入禁止ですが、通り抜けられる廃屋があったので裏側へ回ってみると線路が見えました。手前が林口線です。
本線と分岐するあたりから廃線跡に入れるようになります。立入禁止区間との境界付近
現本線とは多少の高低差はあれど少し手間を掛ければ繋げられそうに見えます。地下化工事が進行するまであと10年くらいは運営できたように思うのですが、あまりお金をかけたくなかったのでしょうか。
ここから先は遊歩道として整備されています。
ここで自転車(Ubike)を調達して先に進むことにします。が、いきなり歩行者専用区間で迂回することに。
当初は廃線跡を走行する予定でしたが様々な理由で入れない区間が多く、結果駅跡を回るスタイルになりました。
踏切は完全に撤去されています。
ここからは自転車も入れるようになりました。
国道との交差点付近で鉄橋を越えます。ここは現役時代に何度か来たことがあり懐かしいです。
鉄橋を渡ってすぐに最初の駅桃園高中(2.1キロ)に到着しました。ここは公園と一体になっておりホームが綺麗に残っています。
駅名標もそのまま。
しかしここから先は完全に工事中で人も自転車も通れなくなっていました。仕方がないので迂回します。
このあたりは線路+歩道というスタイルになる様子
そして2駅目の寶山(4.1キロ)に到着。ここはホームが撤去されていました。手前の空き地あたりがホーム跡のようです。
基本的に駅は道路と交わる場所に設けられており、Wikiに情報があるので比較的特定は容易です。
途中で見かけた看板。まさかMRT化?と思ったらMRTの部署が遊歩道化の工事を担当しているのでした。
この日は良い天気でサイクリングにはうってつけ…のはずなのですが、日差しの強さが半端ではありません。
しばらく線路から離れた迂回が続きましたが中油の製油所付近で線路に並行して走れる区間が現れました。このあたりは完全に線路が撤去されており、道路にになりそうな雰囲気です。
実際その先高速道路と交差する付近では真新しい道路や
明らかに線路を埋めて拡幅された道路がありました。
(後編に続く)