[台湾のいいもの紹介シリーズ]
【凍頂烏龍茶】
茶葉の種類 烏龍茶
産地 南投縣鹿谷
標高 700m
淹れ方 100度で1分
風味の特徴 甘みがあり、さわやか。比較的緑茶に近い
今や凍頂烏龍茶と言えば台湾を代表する銘柄の一つであり、あちこちで栽培されていますが元々は凍頂山で生産されるお茶でした。その凍頂山を有する鹿谷郷の農協が販売している烏龍茶です。
鹿谷郷はお茶の販売に力を入れており、ミニ博物館を兼ねた販売所があります。
中には様々なお茶が並んでいますが、すべて地元産でほとんどが凍頂烏龍茶。グレード・焙煎度・内容量の違いで多数のラインナップがあります。
比較的安価なものは植物の名前が付けられています。「蘭級」は150g350元。
他に「竹」「梅」などのランクがあります。
これらのワンランク上が季節名を関したもの。生産期ごとに商品が入れ替わります。今回は5月の訪問で春茶が出た直後でした。
余談ですが冬茶は味に厚みがあり、春茶は香りが優れています。
冬は見かけなかった更にランクが高い特選春茶というものもありました。
それでも150g650元と買いやすい価格帯に収まっています。
以前の記事でも紹介しましたが、農協で販売しているお茶は品質が安定しており価格も相場通りなので安心して買うことができます。
一点残念なのが試飲コーナーがないこと。信じて買うしかないのですが、それほど高価ではないのでなるべく良いものを買うのがお勧めです。
私は中度焙火(中煎り)の特選春茶と輕度焙火(浅煎り)の春茶を150gずつ購入しました。
こちらが春茶のパッケージ。特選以外はどれも同じスタイルです。
紙箱を開けると缶に入ったお茶が入っています。一般的な真空パックより見栄えがして高級感があり、贈り物にもいいと思います。
蓋はスプーンなどを入れてこじ開けるタイプ
ここで販売されるお茶からは随所に農協の鹿谷ブランドに対するこだわりが感じられます。購入すると茶葉を掬う匙を貰えますが、ロゴ入りのオリジナル品。
そして中に入っている脱酸素剤までもが特注品です。
さらに300g入りを購入した場合は蓋にロゴがエンボス加工されています。前回訪問時はこれ欲しさに300g入りを買ってしまいました。
特選は紙箱の色が違いますが
それだけでなく缶の設計までもが違っています。こちらは手でひねって開けられるタイプ。
紙箱の左上にあるグレード表記もシール貼りではなく印刷(=各グレード毎それぞれ別に用意している)で、感心してしまいました。
さて、パッケージについての説明が長くなってしましましたが入れてみるとこんな感じになります(春茶)。
焙煎されてはいるものの鐵觀音のような茶色ではなく緑色をしています。香り・味とも申し分なく、とても満足のいく一品でした。
次のシーズンにはまた買いに行きたいと思います。