8月に入ると市場に並ぶマンゴーの様子が一変します。引き続き「愛文マンゴー」が売られているのですが、何故か妙に色が薄いのです。初めて見たときは時期外れで品質が悪いのかな?と思ったのですが…

こちらがその「愛文マンゴー」の現物

見慣れた愛文に比べて白味がかった色をしています

このマンゴー、実は愛文ではなく慢文という別の品種。高雄で偶然発見されたものだそうです。愛文より遅く、入れ替わるように登場することから「慢(遅い)」文という名前になっています。

こちらの店では正しく慢文表記。

香りや甘みは愛文に及ばず価格は安め(台北の市場で1斤30元台、20元台のこともあり)です。

なぜ愛文と表記されてしまうのかはこちらに手がかりがあります。慢文には「晚生愛文(遅生まれの愛文)」という別名があり、「晚生」を取ってしまい愛文と表記しているようです。
その方がネームバリューがあるからだと思われますが、不誠実な感じもします。

市場のおばちゃんは「假愛文(ニセ愛文)」と呼んでいました。この時期ははっきり区別するため本来の愛文を「真愛文」と呼んだりします。

愛文と慢文が一緒に並んでいる様子。色がはっきり違うのがわかります。