台湾各地には日本統治時代の神社遺跡が残っています。最も有名で完全なのは桃園神社ですが、雲林縣林內にも旧林内神社の跡が比較的はっきりと残っています。実は10年前に一度訪れているのですが、今回丁度のりかえで時間がありましたので再訪してみました。
神社入口までは林内駅から徒歩8分ほど。中正路を右に進んでいくと一ノ鳥居が見えてきますのですぐわかります。
改造されていますが、かなり完全な形で残っています。額の文字が「林内」と「公園」で違うので、「神社」の2文字だけ書き換えたのではないかと推測していますが、真実はいかに。
裏には「奉献」などの文字が埋められた跡。これがあるとほぼ当時のものであると判断できます。
旧参道沿いに灯籠がありますが、これは見た目からして新しく後から設置したもののようです。
二ノ鳥居と石段。手前の神橋はやはり最近設置されたもの。
同じ位置で2008年に撮影した写真。神橋は写っていません。
石段の上にあった灯籠は当時のもの。
ここから見る風景はまさに神社の境内。
手水も設置(復元)されていました。どうやらこの数年で予算が付き復元工事が行われたようです。
三ノ鳥居。これは一ノ鳥居・二ノ鳥居とは大きく異なるのですが、わかりますでしょうか。前の二つの鳥居にはあった屋根がありません。実はこれだけ後から復元設置されたもので、日本統治時代通り屋根なしになっています。
10年前の様子。
本殿・拝殿はさすがに残っておらず、廟になっています。
しかしここにも石灯籠など当時を偲ばせるものが点在しています。
二ノ鳥居方向を望む。
今もこうして大事にされていることがわかり、嬉しく思いました。
それにしても10年前とまったく同じ写真を何枚も撮っていることがわかり、自分の進歩の無さに感心するやらあきれるやら。
旧林内神社
雲林縣林內鄉公園路70號
台鐵林内駅から徒歩8分
電話なし
無休