前編はこちら

屋上へ上がって見たもの、それは巨大な円盤でした。

その巨大でシュールな姿はRPGのラスボスが出てきたときの心境です。
ここはかつて日本のそごうにもあったような回転レストランでした。3階分の高さがあり、そのため今立っている場所は「屋上」ですが最高地点ではありません。

後ろを向くとソファーがぽつんと置かれておりこれもまたシュール。

なおこの建物は管理されてはいるものの安全対策はさっぱりなので縁からは自由落下が可能。十分気をつけましょう。

脇にはなにかの撮影をしに来たらしい若者グループがおり、その後もポツポツ見物客が来ます。
意外にもカップルばかりでデートスポットとして人気なんでしょうか?

円盤の中に入ってみました。

ここはカラオケルームか何かであったのでしょうか。

2階部分へ続く階段

2階。何もなくさっぱりしています。

円盤から外に飛び出た部分。あまり端に行きすぎると例によって自由落下です。

ついに最高地点に到達。かなり荒れた感じで奥には行かないようにしてすぐ引き返しました。

円盤から出て本屋へ。エレベーターがありました。
驚いたことに通電しており動いています。さすがにこのフロアには来ないようですが…

すっかりお腹いっぱいになり4階へ戻ってきました。ガチャガチャが置かれており、管理している落書きアーティスト団体関係のものが入っているようです。

4階の奥には住居とは違った配置のドアが並び、元宿泊施設でしょうか?

しかしそのさらに奥は一般的な台湾アパートの雰囲気。この中に管理団体の事務所もあるようです。

かつては廃墟民宿を営業していましたが、許可を取っておらずすぐに閉鎖されています。

壁には千越大樓の歴史が書かれていました。

1973年に建てられ、当時はショッピング、娯楽、食事なんでもござれの人気スポットでした。ところが市政府が移転してから街が衰退していたところに火災が致命的な打撃となり、商業施設としての息の根を止められます。そして20年放置された結果がこの通り。

最後に外に出て外観を一枚。

以上あまりにも濃い見学施設でした。