台湾は日本に近いため食材もだいたい同じものが手に入りますが、まったく手に入らないものや逆に日本には売っていないものがあります。後者の中でもレアものの一つに檳榔花(ピンロウの花)があります。ビンロウといえば工事現場や運転手御用達の噛みタバコ。噛んだあと赤い唾液を吐くので外国人に病気と勘違いされるというあれです。
実はその花は食用になり、稀に市場で売られています。そんなの食べて大丈夫?という気もしますがシャキシャキして結構美味しい食材です。

店ではこのように袋に入って売られています。1袋半斤(300g)で80元前後。

スーパーでは100%売っておらず、市場でもごく限られた店やスポット入荷でみかけるのみ。ただ熱炒店(台湾式居酒屋)では定番メニューの一つなので、そこそこ生産量はあるもののほとんどが業務用出荷なのかもしれません。

袋から出すとこんな感じ。

調理法は豚ひき肉などと炒めるか、セロリなどとおひたしにして油と和えます。

普通に美味しいですし、ピンロウの花を食べたんだぜ!と言うとささやかな自慢になりますので、台湾に来て料理店で見かけたら一度味わってみることをお勧めします。